飼育員ブログブログ

2020年7月6日(月)獣医室だより068 フェネックの耳漏

今年の初めに外耳炎になり,病院にお世話になりました。
人間のお医者さんに耳を診てもらい,清掃と処方をしていただきました。

動物園の動物たちも,耳の病気になることがあります。
とくに耳の長いフェネックでは耳の環境が悪化しやすく,この時期しばしば耳から液体が出てきます。
これを耳漏といいます。

耳の穴から出てきた茶色の液体が,耳の表面を汚しています。

健康な右耳と比べると,違いが分かりやすいでしょうか。

基本的な治療はヒトと一緒。
耳の中を掃除して,定期的に投薬します。

マッチは耳掃除が始まるとおとなしくなってくれる個体。
治療しやすいので助かっています。
早く治ってくれるといいなと思いつつ,今日も診察に行く予定です。

なお,タイトルの漢字は「じろう」と読みます。
痔瘻ではありません。
痔はヒト特有の病気ですが,動物にもお尻の病気はあります。
お尻の話は,また別の機会に。

土佐