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2020年4月14日(火)獣医室だより056 アジアゾウのサーモグラフィー

サーモグラフィーは,医療,建築,設備点検等の分野で利用されている装置です。
動物園水族館では,特に海獣の診療で積極的に使用されています。
大型の動物でも,直接触れずに温度分布を測定できる点が大きなメリット。

当園でも,他の園館の先生にご助言いただき,測定装置を導入しました。


この画像の熱分布をみると…


このようになります。
アジアゾウの鼻と顎付近の表面温度が特に高いことがわかりますね。

 
こちらは夕方個室に戻ってきた冬美トンクン。

 
左後肢の踵部分に温度が高い部分が見つかりました。
この部分は以前から熱を持つことがあり,現在経過を見ている箇所です。
熱分布画像だととても分かりやすいですね。

今後の診療に,積極的に活用していきたいと思います。

土佐