飼育員ブログブログ
2019年11月9日(土)獣医室だより034 カバの投薬
先日足をくじいてしまったカバのツグミ。
痛いと喋ってはくれませんが,歩き方に異常がありました。
医療用語で跛行(はこう)といいます。
数日間経過を観察しましたが改善が見られず,薬をあげることにしました。
参考書籍に消炎鎮痛剤のカバの薬用量の記載があったので,これを元に計算。
問題は薬の量です。
記載があったのは体重当たりの薬用量なので,ツグミの体重1480kgから計算。
イヌ用の一番大きい錠剤で,なんと75錠必要になりました。
一瓶使い切ってしまうので,容器ごと飼育担当者に渡します。
さて,飲んでくれるでしょうか…
担当者がペレットで口を開けさせて,中に薬を流し込みます。
喉の奥の方に見える小さな粒が,すべて錠剤です。
嫌がらずに飲んでくれました。
担当者とツグミの信頼関係の賜物です。
数日後には跛行も見られなくなり,一安心です。
土佐