飼育員ブログブログ

2019年8月12日(月)獣医室だより021 キリンの角の消毒

7月の暑い日のこと,アミメキリンのイブキが角に怪我をしました。
部位は右の大きな角。ほかの個体と首を打ち合わせたときに負傷したようです。

本人はあまり気にしていないようでしたが,大きく皮膚がもげてしまいました。
消毒をしようと思ったのですが,最初は頭を下げてくれず,治療ができません。
 翌日,飼育担当者と担当獣医師がねばりづよくトレーニングを行った結果,やっと治療ができるようになりました。毎日消毒と軟膏塗布を繰り返します。


4日後。かなり赤みが引いてきました。


1週間後。


2週間後。よく見るとへこみがわかりますが,もう赤みや湿った感じはありません。
骨に感染が及ぶと一大事だったので,一安心でした。

ちなみに,今回けがをした角は主角といいます。
キリンの角は,他に後ろの方にある小さな後角が左右2本,前頭部中央にある前角が1本で,合計5本あります(亜種により異なります)。
次回京都市動物園に来たときは,是非,観覧通路の上からキリンの頭を観察してみてください。

土佐