飼育員ブログブログ

2019年6月17日(月)獣医室だより013 偽卵づくり

水禽舎のカモの繁殖シーズンも終わりに向かっています。
今年は,特にマガモやオシドリの卵が多く見られました。
実は,鳥は,あまりに多く卵を多く産むと,体の栄養が不足し病気になってしまいます。
そこで,本物の卵の代わりに抱かせたのがこちら。

偽卵,あるいは擬卵とも書くこれらは,文字通り偽の卵。
主に無精卵に穴をあけて中身を抜き,代わりに石膏を詰めたもの。
外側は本物の卵なので,鳥たちも安心して温めてくれます。
乾燥中には,誤解したカラスに狙われるというハプニングもありました。

カモ用以外にも様々な鳥の偽卵を作っており,産卵を止めたいときに使います。
写真上段には3種類の卵が並んでいます。
どれが何の鳥か,当ててみてくださいね!

土佐