飼育員ブログブログ
2019年5月12日(日)目には青葉 山郭公 初松魚
5月に入り,園内も鮮やかな緑に包まれました。
そして,緑のグラデーションも美しく「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」という俳句を思い出しました。
詳しくないので,調べてみたところ,この句は江戸中期の俳人・山口素堂さんの作品で,春から夏にかけての旬を詠んだものだそうです。
ということなので,動物園の旬で置き換えて見ると,「目には青葉 東門にツバメ 牛蛙」といったところでしょうか。
現在,東エントランスではツバメが営巣しており,すでに抱卵に入っている可能性もあります。
ツバメの巣は縁起が良いとされ,このまま見守ることにしましたので,御来園の際には,落下してくる糞に御注意ください。
次いで,牛蛙(ウシガエル)ですが,昨年から鳴き声が聞かれるようになり,今年4月に行った池干しでは,大量のオタマジャクシが捕獲されました。しかし,完全に駆除しきるのは難しく,京都の森水路ではウシガエルが多く見られるようになってしまいました。こちらは,これから新たな取組を考えていかなければなりません。
良し悪しはありますが,園内には,飼育動物だけでなく季節を感じられる風物がたくさんあります。御来園の際には,いろいろ探してみて下さい。
種の保存展示課 和田