飼育員ブログブログ

2018年12月3日(月)野鳥舎事件簿~その10~

まずは,クロエリセイタカシギの話題。

クロエリセイタカシギは,オスとメスがいつも仲良く鳴き交わし,姿も目立つので,野鳥舎ではアイドル的存在です。

「足,長~!」「足,細~!」「折れるんちゃうか?」とよく注目されるその足,どうしてそんなに細長いのか普段見ていてもよくわからないと思いますが,その足が本領を発揮することが最近ありました。

野鳥舎には,野生で傷つき,うまく飛ぶことができない鳥や目が見えにくい鳥も暮らしていることから,そのような鳥がおぼれないように池の水をほんの少ししか張っていません。ところが,最近落ち葉がたくさん池に落ちたため,池の掃除中に池の水が一時的にいっぱいになりました。すると…

さっそくクロエリセイタカシギが2羽とも寄ってきました。

そして,すぐに水の中に…

餌を探したり,水浴びをしたりして楽しく過ごしていました。

細長い脚は,水の抵抗が少ないため歩きやすく,深いところでも餌を探すためにかかせないものなんですね!
これからも,たまには水をたくさん張ってあげようと思っています。

ちなみに,後ろのほうで,トラツグミも水浴びをしたそうに待っていました~^^

もう一つは,ウズラの話題。

ウズラは日の長い時期(長日)に産卵する習性がある鳥で,動物園でも10月の産卵を最後に卵は見られなくなっていたのですが…

なんと,11月後半から12月頭にかけての3日間,毎日だれかが産卵していたのです。(1卵ずつ別々の場所に産卵されていました)

とっくに日は短くなっているというのに,なぜなんでしょうか??

そういえば最近,オスも産卵期によく聞く鳴き声で鳴いていたような…

ウズラのメスがうずくまっていると,抱卵しているのではないかとドキドキしてしまいます。

毎日いろいろなことが起こる野鳥舎,これからも何が起こるか楽しみです!

野鳥舎担当 ささき