飼育員ブログブログ
2018年11月8日(木)国際ゴリラワークショップに行ってきました!~その1~
10月28日から11月1日まで,アメリカのノックスビルで行われた,国際ゴリラワークショップに参加してきました。これから少しずつブログで報告していきたいと思います。
ノックスビルは,周りに山が見える,静かで小さな町でした。
初日に行われたのが,Hose2Habitatという,エンリッチメント道具の作成を行っている団体による,プレワークショップでした。
会場に入ると,様々な工具や消防ホースなどがすでに準備されていました。
最初に作ったのが,消防ホースを編んだフィーダーです。
消防ホースは,日本でよく見かけるサイズのものもありましたし,とても細いものから,当園でよく使っている太さの3倍ほどあるようなものもありました。こんなにいろんなホースがあるなんて,うらやましい限りです!
最初にレクチャーを受けてから,早速作り始めました。
この写真で編んでいるのが,一番細いタイプのホースです。
やりだすとつい真剣になってしまい,気が付くと無言で黙々とホースを編んでいました(笑)
午後からは,塩ビ管を使ったフィーダ作りに挑戦しました。
日本でよく見る塩ビ管はグレーですが,アメリカでは白でした。アメリカでは,塩ビ管のような人工的なものを,木や竹に似せて自然のもののように見せる工夫もよくされているようで,塩ビ管を熱して竹の節を作る方法や,塗料の紹介もありました。
一番上が塩ビ管を竹に見えるように加工しているもの,一番下が木の枝に見えるように加工しかけているものです。
今回私が作ったのは,写真の真ん中のタイプのもので,内側の細い管と外側の太い管の両方に1か所ずつ穴が開いており,外側の管を動かして穴の位置を合わせると,中に入っている餌が出せる,という仕組みです。
難易度を考えながら穴の位置を決めたり,やすりでこすって塩ビ管に印刷された文字を消したり,塩ビ管のクズまみれになりながら奮闘しました。
そして余った時間では,もう1種類,消防ホースのキューブを作りました。
実際に私が作ったのは,もっと小さいサイズのものです。
もう一人,当園から一緒に行った職員が作ったものも併せて,これだけできました!
出発前に見た今回のワークショップのページに,作ったものは持ち帰れるサイズだと書いてありましたが,どうせアメリカ国内から来ている人たちに向けてだと思い,やり始める前は持ち帰ることをあきらめていました。
しかし,いざ作ると2人とも,やっぱり持って帰る!となり,結局1日目にして,スーツケースのお土産スペースの8割がたがゴリラたちへのお土産になりました(笑)
帰ってきて早速ゴリラたちに与えてみると,予想通り,ゲンタロウが一番の食いつきを見せ,楽しんでくれていました♪
持って帰ってきてよかったです(*^-^*)
まだ与えていないものもあるので,これからまだまだ楽しみです!
ゴリラ担当 安井