飼育員ブログブログ
2018年10月22日(月)旅立ち
今思えば,ヨシダが生まれた時,後ろ足の関節が悪くギプスを装着するところから始まった出会いでした。
数日で足が治ってからは何も問題なく元気に育ったヨシダ。
今日はとうとう旅立ちの日。
輸送箱に入るトレーニングをしてきたので,今日も比較的スムーズに箱に入ってくれました。えらい。
箱の中ではソワソワしていましたが,こちらがあげるエサをばくばく元気に食べる余裕(?)も。えらい!
ミライはヨシダが出ていくのを知ってか知らずか,時々こちらの作業の様子を見守っていました。
そして
太陽がさんさんと降り注ぐ中,ヨシダは無事京都を旅立って行ったのでした。
かわむら:ヨシダが生まれて今日まで2年と2ヶ月,足の心配から始まり,今までのコドモたちではなかったへその緒が取れた場面に出会い,今までのコドモたちは平均1歳半くらいで離乳していたのに,2歳になった今でもまだお乳をもらうということに驚き,いろいろなことを勉強させてもらった日々でした。
今日は無事に旅立たせた達成感で満たされています。
ねぇ?ふくいずみくん?
ふくいずみ:えっと…急に来たので考えがまとまってないのですが(笑)
今年の1月から10ヶ月間ヨシダのトレーニングを担当し,本当にたくさんのことを経験させてもらいました。ヨシダは私がこの動物園に入ってからの初めてのパートナーで,初めたばかりのつたないトレーニングにもしっかりとついてきてくれました。上手くいかない時はお互いに首をかしげて(ヨシダも上手くいかないと首を曲げます),分かりやすいサインを出せるよう考えたりしました。
本当に短い間でしたが,たくさん思い入れのある子になりました。必ず会いに行くから,向こうに行っても変わらず元気に育ってね!!
私は昨年からこの動物園で働いているので,ヨシダが生まれた時にはまだここにいませんでした。来園者の中には私より長くヨシダと関わっている方がたくさんいると思います。今回,ヨシダにお別れを言いに来てくれた方々本当にありがとございました。そして,私にたくさんのことを教えてくれたヨシダ,本当にありがとう!!
かわむら:そうね,たくさんのこと教えてくれました。そして,たくさんの人に愛されていました。お守りや寄せ書きを下さった方々,実際に動物園に遊びに来てお別れを言ってくださった方々,感謝の気持ちでいっぱいです!
また元気なヨシダに会えるのを楽しみに。
でもその前に,明日はヨシダのいないキリン舎に入って寂しく思うんだろうなぁ~。
ふくいずみ・かわむら