飼育員ブログブログ
2017年6月28日(水)ラオスに行ってきました🐘 その6【最終回】 ~ゾウ保護センター編~
出張最後の視察場所として,
ゾウの保護センター(Elephant Conservation Center)を訪れました。
2011年に開設された,まだ新しい施設で,
・ 過重労働や違法取引からの保護
・ 繁殖促進
・ 福祉や医療の提供
・ 環境教育,啓発活動
を目的に,広大な土地を利用してゾウ13頭を
自然に近い環境で飼育しています。
野生ゾウではなく,マフーが扱う使役ゾウです。
※公式HPより
敷地内には観光客用の宿泊施設があり,
ゾウの生態観察,探検プログラム,エコボランティアなどの体験ができます。
観光客用のバンガロー
なんとソーラーパネル付き!
電気が使えます💡
シャワールーム
お湯もちゃんと出ます!
休憩所
椅子とハンモックがあります。
よく見るとこの椅子,人がゾウの背中に乗るために装着する
輿(こし)を利用しています!
オシャレですね~( *´艸`)✨
我々は宿泊しませんでしたが,かなり快適な施設のようです♪
とはいえ,ここは保護センター。
施設の重点はゾウの保護と教育普及に置かれています。
ターゲットトレーニング場
木の柵の間からゾウの足や耳などを出させて日々のケアを行う場所です。
体重計
ここにゾウを乗せて体重を計ります。
少し小さいような気もしますが…
頑張って乗るんでしょうね(;´∀`)
病院
もちろんゾウのための病院です🏥
内部の写真撮影は禁止だったので写真は外観だけですが…
病院の中のホワイトボードには毎日の予定やトレーニングスケジュール,
個体の体重などがびっしり書き込まれ,
一頭一頭キメ細やかな管理をされていることがわかりました✐
妊娠中のゾウもいるらしく,無事な出産を願いました。
植栽
敷地内にはゾウの薬や餌になる植物がたくさん植えられていました🌳
骨格標本
ゾウの全身骨格です💀
もちろんすべて本物!
レクチャースペース
ここにゾウを連れてきて,観光客向けにゾウのレクチャーをします。
我々が訪れた時には,ちょうど団体客が利用しており,
その人たち向けのプログラムのため,ゾウはすべて森に放たれていて
ゾウを見ることはできませんでしたが,
生息地での保全活動の一部を知ることができました。
※公式HPより
こうしてゾウづくしだった12日間のラオス出張を終え,日本に帰国しました✈
今回がゾウ繁殖プロジェクト人材交流としての2度目の派遣でしたが,
農林省やラオス大学には,すでに田中センター長と面識のある人が多く,
久々の再会を喜んで食事に招待してくれたり,観光に連れて行ってくれたりと,
センター長はもとより初対面の私たちにも道中とてもよくしてくれました。
さらに,その人たちからまた新たな関係者を紹介していただくこともでき,
交流を重ねることで人脈が広く,強くなっていくのを確かに感じました。
さて6回に渡って掲載してきたブログ『ラオスへ行ってきました🐘』は今回で終了です!!
みなさま長いことお付き合いいただきましてありがとうございました(´ω`*)
えっ??もっとラオスの話聞きたいって?!
そんな方に朗報ですっ!!
なんと,まもなくラオスからの視察団が京都へやってきて,
動物園で講演会を開催します(≧∀≦)!!
≪講演会 子ゾウのふる里~ラオス・サイニャブリー~≫
【日時】平成29年7月1日(土)午後2時~3時
【場所】京都市動物園 正面エントランス レクチャールーム
【内容】
①「ゾウ祭りとラオスのゾウの森」
生き物・学び・研究センター長 田中 正之
②「ラオス・サイニャブリー県のゾウ保全の現状について」
ラオス人民民主共和国サイニャブリー県農林局長
カムラ・プィエヴァンナ氏
※カムラ氏の講演はラオ語で行われますが,日本語の通訳がつきます
【定員】約80名(先着順)
【参加費】無料(入園料は必要です)
ラオスの話を生で聞くチャンスですっ!!
ぜひご参加ください☆
担当:くろ