飼育員ブログブログ
2017年1月29日(日)シリーズ~ヤマネコとイエネコ~⑪
ツシマヤマネコ繁殖棟に近付くと,尿スプレーのキツイおしっこのニオイが漂います・・・・
非公開施設ですが,ニオイはどなたでも嗅げますのでぜひ体感してみてください^^;
さて,そんな繁殖期まっただ中のツシマヤマネコですが,以前にもお話しましたようにイエネコに比べてなかなかなつきません。
イエネコ代表クロネコくんは,べったべたに触れますしハグだってできます^^
ツシマヤマネコたちはとても警戒心が強く,飼育管理上あまりにも警戒心が強いと動物たちが落ち着いて過ごすことができないので日々のトレーニングで距離を縮めてきました。
最近,エサを使ったトレーニングや日々の細かい接触による馴致で,エサの時でなくてもボディータッチができるようになりました!
なんでそんな必要があるかといいますと,単に触りたいわけではなく,「ビクビクして生活しなくていいように環境に慣らす」という目的と「体を触ることで痩せ具合などがチェックできる」という利点があります。
一番難なく触れるのは「天然くん」のキイチくん。
けっこう触れますし,あまり怒りません。
一番警戒心の強いめいちゃんが,エサの時間以外で触らせてくれたのは初めてです。
いちいち「シャーッ!」って怒りますが,触らせてくれた時は本当にうれしかったです!
普段一番距離が近く,接する回数も多い「おぼっちゃまくん」のマナブ。通称「チャマくん」
彼は空調の効いた部屋で生活しているため,換毛がスムーズにいかないため触ることができると助かります。
そして,体調が悪く食欲なくなると背骨が出てきますのでそのチェックも簡単にできます。
そして,最近は触れ慣れしてきたのか,難易度の高い頭も触らせてくれるようになりましたぁ!
日々のちょっとしたことの積み重ねはとても貴重です。
エサを利用したトレーニングよりも重要だと私は感じています。
あと,最近担当獣医もトレーニングをがんばっていて,めいちゃんのつかまり立ちでお腹を触ることができるようになってきました!!!
わーい!\(^o^)/
時間の経過はとても強い味方です。
その日は何の変化もないように見えても時間の経過とともに形になったり,嫌なことが薄れたりします。
毎日毎日の小さなことを大切していきたいですね^_^
種の保存展示課 タカギナオコ