飼育員ブログブログ

2016年9月28日(水)9月7日,ミライの発情が回帰しました。

出産から12日目の9月7日。
ミライの発情が回帰しました。
つまりは,通常の発情周期に戻ったということで,


柵越しに,キヨ君が発情の度合いの確認をしています。
尿を嗅いで,「フレーメン」という行動をしています。
来園者の皆さんからは
「え,やだー,おしっこ舐めてるー」と数々の悲鳴を聞きますが,
これ,普通の行動なんです。
雌の尿には発情周期を知るための物質が含まれているため,
雄はこの匂い物質を嗅ぎ取ることで,雌の発情度合いを知ることができます。

ただ,「フレーメン」の表情と言うのは,
非常に独特なもので,知らない人には,奇妙な風景に見えるものです。

さて,ミライの発情周期が戻ったアフリカの草原の面々ですが,
「発情が来た!」→「さぁ!交尾だ!」
と,言うわけにはいかないのです。
キリンの妊娠期間は約15ヶ月(今回のミライは463日でした)。
今,妊娠すると次の出産は単純計算で12月。
キリンの子どもが生活するには,ちょっと寒い季節。
(春先に産まれた個体でさえ,グラウンドでガッタガタ震えていました。)
出産時期の調整を行うため,
これからしばらくの間はミライの発情が来るたびに,
キヨミズとミライは分けなくてはならないのです・・・!

しかも,キリンの発情周期は2週間!!
えーーらい短いのです。
正直,そのたびに分けられていることをわかって,
飼育員にもキヨミズの不満の鼻息が聞こえてきます。

で,さらに被害をこうむっているのが,メイ。

メイをオスと勘違いして,ミライを独占したいのか,
ミライに会えない腹いせなのかはわかりませんが…



特にミライの発情が来ているときには,
こんな感じで追い払われます・・・。

どんどん,メイはシマウマたちと親密になっていきます・・・。
                    キリン担当 オカベコウタ