飼育員ブログブログ

2016年6月12日(日)暗くてせまーいところが好き♪

題名を読んで,「今回は何の動物の話だろう?アナグマ?
コウモリ?」と思われた方も多いかもしれません。

実は今回は,カイウサギとテンジクネズミ(モルモット)のお話です。
カイウサギとテンジクネズミは暗くてせまいところが好きなのです。


「えっ!!そんなイメージない!テンジクネズミはよく知らないけど,
ウサギは草原で跳ね回って暮らしている生き物でしょう??」
という声が聞こえてきそうです(笑)

皆さんがよくイメージするウサギは野ウサギの仲間で,
日本にもニホンノウサギという種類が生息しています。

「ペットでよく飼われているウサギは,その野ウサギをペット化(家畜化)
したものなんじゃないの?」と思われている方が多いかのしれませんが,
野ウサギとカイウサギ(ペットとしてよくかわれているウサギ)は,
まったく別の種類のウサギなのです。

カイウサギの先祖は,アナウサギという種類のウサギで,巣穴を掘り,
昼間はその中に隠れて過ごすという生活を送っていました。
なので,カイウサギにも穴を掘ったり,暗くてせまい所に隠れる習性が
残っているのです。

テンジクネズミ(モルモット)も,もともとは南アメリカ原産の動物で,
アナウサギと同じく,日中は穴の中で隠れて過ごす動物でした。
だから,テンジクネズミも暗くて狭いところが好きです。

カイウサギのグラウンドは,砂なので自分たちで穴を掘って隠れている子も
いるのですが,なかなか穴を掘ろうとしない子もいます。
また,テンジクネズミは自分たちで穴を掘ることができないので,グラウンドに
安心して隠れられる場所はあまりありませんでした。

そこで!!!
カイウサギのグラウンドに植木鉢を!
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テンジクネズミのグラウンドに,中が空洞のブロックを設置してみました!
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すると…設置当初から,
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ウサギたちは植木鉢に興味津々。こんな感じで頭を突っ込む個体もいました。
頭隠して尻隠さず状態ですが,こうなるとかわいいハムケツならぬウサケツ(!?)が見られます(笑)

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当初の目的通り,植木鉢にすっぽり収まり,くつろいでくれる子もいました!!

一番よく植木鉢に収まってくれるのは,モップちゃんで,グラウンドに出すたび…
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こんな感じで収まってくれます。

収まってくれる子は多くはないですが,まあまあの好反応!!

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テンジクネズミも,ほぼ毎回いろんな子がこんな感じで使ってくれています。

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中には,こんな感じでこちらが予想していなかった「上に乗る」という使い方をして
くれる子もいました。
 

どちらにも,暗くてせまーい安心できる環境を少しでも提供できて良かった良かった♪

これから,あつーいあつーい夏に突入します。
植木鉢やブロックの中は,外よりは少し涼しいのではないかと予想されます。
避暑地としても使って欲しいものです。

皆さんも,植木鉢やブロックに収まっているウサギやテンジクネズミを
見たら,そういう習性がある動物なんだということを思い出して
ゆっくり観察してみて下さいね☆
 

おとぎの国担当:しまだかなえ