飼育員ブログブログ
2016年2月25日(木)子育ていろいろ
つい先日,フンボルトペンギンのひなが2羽孵化しました!
写真は1羽目が生まれた日の写真です。
2羽とも今のところ順調に育っていて1羽目は最近目が開きました!
子育ての近況はこれからも更新していこうと思いますが今回はひなが生まれる前のお話です。
2羽とも前回ブログで紹介した健気に1羽で巣作りをしていたハコベ(♀)の子どもなのですが,ハコベには一緒に卵を温めたりひなを育ててくれる相手がいないので,卵を1つずつ他のペアに託しました。
卵を託したのはガマ(♂)とワサビ(♀)のペアと,ノビル(♂)とカタクリ(♀)のペア。
子育ての仕方はペアによってもさまざまで,
ガマとワサビはとにかく卵を温めたがります。
卵を託した巣の中には監視用にカメラを設置しているのですが,ガマとワサビの部屋では
卵を温める順番待ちをしている様子がよく見られます。
ひなが生まれてからもどちらもひなの世話をしたがって,毎日争奪戦です(笑)
ノビルとカタクリは年の差カップル。
若いノビルはなぜか巣材のワラをひたすら運び続け,
監視カメラにもワラをくわえたままドヤ顔。
そして卵を温めるカタクリの上にもワラをかぶせます。
「ワラを運ぶよりも卵を温めるのを交代してよ・・・」と,きっとカタクリも担当者と同じことを思っていたと思いますが,そこは年上のカタクリはじっと我慢。
ノビルとカタクリは子育て上手と言われていますが,ノビルは卵を温めていても餌のときに我慢できず卵を置いて出てきたりしてしまいますが,そこもカタクリがしっかりフォロー。
「子育て上手はきっとカタクリのおかげで成り立っているんだな・・」と感心した担当者でした。
まだまだひなが大きく育つまでは安心できませんが,この2つのペアに任せるしかないので,皆さんも担当者と一緒にあたたかく見守ってください^^
ぺんぎん担当 なかはら