飼育員ブログブログ
2014年10月3日(金)獣医実習 ~標本作製~
動物園で飼育している動物の多くは希少な動物です。希少動物の遺体はとても貴重なため,種の保存のための研究や,剥製や骨格標本作製に利用されます。これらの標本の収集は博物館相当施設である動物園の役割の一つでもあります。
飼育動物の中でも希少性の高い動物の標本作製は業者に依頼しますが,教育普及に使用する骨格標本や皮革パネルなどは動物園で作製します。京都市動物園では動物園実習の一つの過程として,標本作製を行っています。過去にはグレビーシマウマやエゾヒグマの作製を行いました。
今年度は獣医実習生に標本作製を行ってもらいました。完成した標本です。
今年は標本にする動物がいなかったことと,解剖と縫合の練習をしてもらうために,マウスの仮剥製を作ってもらいました。
種の保存展示課 伊藤