飼育員ブログブログ

2013年10月24日(木)タンザニアに行ってきました③~ゴンベ国立公園編2~

前回に引き続きゴンベ国立公園のお話です。

チンパンジートレッキングには現地のガイドさんが同行してくれてました。

トランシーバーを使ってやり取りをし,
今どこにチンパンジーがいるのかを確認し合います。
どこにいるか分かったら,山を登ったり下りたりしながら探します。

そして,発見!!
僕はゴンベのチンパンジーを見て,とてもリラックスしていて,
のびのびと生活しているなぁと感じました。

横になったり


毛づくろいをしたり


アリ塚でアリ釣りをする姿も観察できました。
(分かりづらい写真ですみません・・・)

こういった姿を見ることができて感動したと同時に,
担当しているゾウや両生類・ハ虫類においても
野生本来の行動を少しでも引き出せるような
飼育展示の工夫が必要だなぁと痛感しました。

午前9時くらいから午後3時くらいまで山を歩き回りました。

みんなバテバテです(笑)
こんな森の中を自由に行き来出来るチンパンジーの
すごさに改めて気づかされました。

そんな彼らの生息環境を脅かすかのように,
人口増加による急速な森林伐採で,
木々が減少しています。
木々がまばらな様子が分かりますか。

その対策として森林再生プロジェクト
(TACAREプロジェクト)が行われています。
環境問題についても考えさせられました。

現在,当園の熱帯動物館にいる両生類・ハ虫類
の中にも絶滅に瀕している動物たちがいます。
彼らのことを少しでも知ってもらうために,
今後,野生下の状況などをお伝えしていこうと思っています。

                           米田