飼育員ブログブログ
2013年8月16日(金)SPP 「動物園大学 -野生動物学のすすめ-」
科学技術振興機構(JST)が,科学技術,理科,数学に関する観察,実験,実習等の体験的・問題解決的な学習活動を支援する「サイエンス・パートナーシップ・プログラム(SPP)」という事業があります。
SPPについて,くわしくはこちらのページをご覧ください。(JSTのウェブページへリンクしています)
京都市動物園は,2013年度に続き,2014年度もこのプログラムに応募し,採択されました。
採択されたプログラムが「動物園大学 -野生動物学のすすめ-」です。
以下に,このプログラムの目的について,説明します。
「動物園大学 ~野生動物学のすすめ~」について
現代の動物園とは、もはや珍しい動物を展示するだけの娯楽施設ではなく、野生環境で絶滅の危機に瀕する動物種の保全センターとしての役割が重要となっています。また、野生動物を適切に飼育し、繁殖させるための調査・研究も主要な役割となっています。近年、動物園の飼育員や獣医は、競争率が何十倍にもなる人気の職業であり、子どもたちの将来の夢として語られることも多いのですが、実際には現代の子どもたち、とくに都市部の子どもたちは野生動物を直接体験する機会も、動物について学ぶ機会もほとんどありません。
国内の動物園は、その利用者の多くは小さな子どもを連れた親子連れであり、実際に動物や自然環境について詳しく勉強する年代である中高生になると、動物園からは足が遠のいているのが現状です。しかし、動物園には中学生にこそ学んでほしい素材が多くあります。本プログラムを通じて、本来あるはずのニーズと、動物園の資源のマッチングをはかることを目的としています。
2013年度は動物園として初めての取り組みであり,その評価の目的もあってできるだけ多様なプログラムを実施しました。その取組の結果を受けて,今回は講座の数を絞り,事後学習を組み込むことで,得られた成果あるいは結果を元に考え,それを人に伝えることを意識した内容にしています。こうすることで,学んだことに対する理解がさらに深まると考えており,受動的な学びから能動的な学びへと転換させたい。
2014年度プログラムについて
第1回 噴水池の生物調査~環境モニタリング~
平成26年5月18日(日)
当日の様子はこちらのページをご覧ください(PDFが表示されます)。
第2回 ゾウの糞を使ったグリーンウォール作り~循環と環境~
平成26年6月15日(日)
当日の様子はこちらのページをご覧ください(PDFが表示されます)。
第3回 野生動物との共生を考える
平成26年11月3日(月)
当日の様子はこちらのページをご覧ください(PDFが表示されます)。
第4回 ゴリラの行動観察とエンリッチメント
平成27年1月25日(日)
当日の様子はこちらのページをご覧ください(PDFが表示されます)。
2013年度のプログラムについて
第1回 動物の糞を使った肥料作り~グリーンウォール作り~
平成25年6月1日(土)
当日の様子はこちらのページをご覧ください(PDFが表示されます)。
※スピンオフ企画「ゴーヤでくうねるあそぶクイズ」https://www5.city.kyoto.jp/zoo/goyaquiz
第2回 託された命から学び・考える~命と共生~
平成25年6月29日(土)
当日の様子はこちらのページをご覧ください(PDFが表示されます)。
第3回 チンパンジーの喜ぶ顔が見てみたい ~環境エンリッチメント実習~
平成25年8月20日(火)
この実習の内容について詳しく知りたい方はこちらのページをご覧ください。
当日の様子はこちらのページをご覧ください(PDFが表示されます)。
第4回 チンパンジーの学ぶ姿に習う-比較認知科学実験実習-
平成25年11月2日(土)
当日の様子はこちらのページをご覧ください(PDFが表示されます)。
第5回 ゾウの性格と鼻先コミュニケーション
平成25年12月3日(火)
当日の様子はこちらのページをご覧ください(PDFが表示されます)。
第6回 骨格を究める~全身骨格の組立,透明骨格標本作製・骨を探る~
平成25年12月14日(土)
当日の様子はこちらのページをご覧ください(PDFが表示されます)。
第7回 骨格を究める~透明骨格標本作製・フクロウのペリット~
平成26年1月11日(土)
当日の様子はこちらのページをご覧ください(PDFが表示されます)。
第8回 動物園大学-野生動物学のすすめ-振り返り
平成26年2月23日(日)
当日の様子は こちらのページを御覧ください(PDFが表示されます)。
今年度の全プログラムが終了しました。来年度に向けて,さらなるプログラムを計画中です。
※JSTの報告ページはこちら