飼育員ブログブログ

2013年6月5日(水)思ひ出ぽろぽろ

この度、担当者として6年間勤めた爬虫類館および熱帯動物館を離れることになりました。

6年も同じところを担当するということが初めての場所、本当にいろいろなことがあったなぁ、と思い出されます。

その中のいくつかを紹介すると。。。

リクガメ、ヘビ、トカゲ、コウモリ、ハリネズミ、ショウガラゴといった多くの種の繁殖を経験しました。


これはヒガシアオジタトカゲの子どもたち。一から繁殖計画を立てた種です。


パンケーキリクガメのふ化の現場に出くわすこともでき、感動しました。

一方で、動物の悲しい死も経験しました。


一番心に残っているのはビルマニシキヘビのタマコさん。


便秘がひどいヘビで、定期的にウンチを掻き出す作業をしたものです。

いろいろ苦労させるヘビでしたが、卵巣癌で死亡してしまった時は飼育員ながら涙が出てしまいました。

人工哺育も経験しました。


インドオオコウモリの赤ちゃんに、これから元気と幸せに満ちて育つように、と「満ちる」と名付けて人間の自分がオカンになって育てました。


最初は哺乳が思うようにいかず、試行錯誤を繰り返したなぁ。


そして彼女はすくすく育ってくれ、今ではコウモリの群れの中で生活しています。

育ての親でもあるので、担当を離れても彼女のことはずっと気にかけるだろうなと思います。

そう、アジアゾウも2年だけですが担当しました。


爬虫類とは違い心の駆け引きをするのが、なんとも新鮮で楽しかったなぁ。
彼女との良い関係作りのために、おやつをあげてごますり作戦や、タイヤ遊びや水遊びなどで楽しませ作戦をくりひろげたものです。
彼女は私のことを気に入ってくれただろうか?

他にも気にかかる動物や事柄はたくさんあります。

けれど、担当が変わる以上、新しい担当者に思いを託して自分は自分の新しい場所で精一杯勤めなくては。


次はアムールトラに。


キリ……………………もとい、


先輩タカギ姉さんと共にキリンを担当します。

新しい動物たち、ふつつかなわたくしをどうぞよろしく。

満ちるのオカン
(このネームはもう使えないな。。。)