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2013年4月17日(水)生き物・学び・研究センターについて

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2013年4月に,京都市動物園に新しいセクション,「生き物・学び・研究センター」ができました。このセンターのセンター長として着任しました,田中正之といいます。よろしくお願いします。

tanaka_pic 2008年に京都大学と京都市の間で,「野生動物保全のための研究と教育にかんする連携協定」が結ばれました。そして,京都市動物園と京都大学野生動物研究センター(WRC)がその中核となって活動してきました。私は,WRCの教員として2008年から京都市動物園で研究活動,教育活動をおこなってきました。このたび,新しく「生き物・学び・研究センター」が京都市動物園にできるにあたって,大学を離れ,センター長として着任いたしました。

このセンターは,京都市動物園における学術研究と環境教育をより一層推進するために設けられました。

生き物・学び・研究センターには4つのミッション(使命)があります。
(1)生き物について学ぶ

動物園で飼育されている動物のほとんどは,野生動物です。彼らの行動や生理,ゲノムに関する基礎研究をおこない,その成果を通して飼育管理方法の改善や繁殖に貢献することを目指します。

(2)生き物から学ぶ

動物園で飼育されている動物のほとんどは,本来の生息地において絶滅の危機に瀕しています。この野生動物を通して,地球環境や地球に暮らすすべての「いのち」の大切さを学べるようにします。

(3)学びについて学ぶ

小・中・高等学校教育への貢献を目指します。現在,動物園の利用頻度が低いこの世代が利用できる教育プログラムを開発します。また,その他にも教育の実践を行います。

(4)学びから学ぶ

生きている動物を写生できる場を提供してきた動物園として,京都画壇に貢献してきた伝統と,世界をリードしてきた京都大学の霊長類をはじめとする野生動物研究から,「文理の知を超えた学び」の姿を学べる場を目指します。

このミッション達成のために精一杯がんばりますので,よろしくお願いします。

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