飼育員ブログブログ

2012年8月19日(日)アヒルの脚の裏に…

みなさんこんにちは。

今日はアヒルの治療についてのお話です。

皆さんは趾瘤症(しりゅうしょう)という病気をご存知ですか?

今年の7月にアヒルの脚が写真のようになっていました。

この病気では,脚の裏に無理な負重がかかることで,血行障害が起こり,脚の裏が腫れてきます。

特にアヒルは体重が重いのでかかりやすいのです。

ひどくなると,腫れが大きくなり,出血したり,細菌感染を起こしたりします。

軽度なものでは塗り薬で治りますが,これぐらい腫れてくると患部を取り除かねばなりません。

この写真は,患部を取り除いた後,患部が汚れたり刺激されたりしないようにサポーターを装着した状態です。

他の動物園の獣医さんに教えてもらった方法ですが,マジックテープを切って手作りしています。

しばらくは家禽舎内の小屋の中で療養していますので,見づらいですが,御了承ください。

                                                      獣医師 塩田幸弘