飼育員ブログブログ

2011年9月29日(木)タンザニア出張報告③

今回は前回とは打って変わって楽しいお話です。

チンパンジーを観察したところはタンザニアで一番小さな国立公園である「ゴンベ国立公園」でしたが、そこから移動して今度はタンザニアで一番大きな国立公園である「セレンゲティ国立公園」へ行きました。

基本的にはずっとクルマでの観察になります。

とても広大です!

しかし、一部の場所ではクルマから降りて観察できるところがありました。
さて、これは何を観察しているところだと思いますか?

もう少しクローズアップしてみましょうか・・・・・


わかりましたか?


そうです、カバです!

みなさんは、カバが群れで生活する動物だと知っていましたか?
最初の写真では全てのカバは写っていませんが、観察したこの場所では120頭以上のカバがいました。

日本の動物園では、カバを群れで飼育しているところはありませんが、本来はこのように生活している動物なのです。
動物園でも、みなさんがお越しになる時間ではカバはほとんどプールに入っていてなかなか全身を見られないことが多いと思いますl。
カバは皮膚が弱く、日差しを長い間浴びることはしません。
日が沈んでから外に出てえさを食べに行きます。

ここでも、昼間に観察しましたので全身を見せてくれるカバはほとんどいませんでした。

京都市動物園でも近い将来新しく「アフリカの草原」エリアが誕生します。
残念ながらそこでもカバを群れで飼育することはできませんが当園で生まれたカバのツグミちゃんがしあわせに暮らせるような工夫ができればと思っています。