飼育員ブログブログ
2010年10月2日(土)だれの骨?
これはブタの足の骨です。
夏休みに小学生どうぶつ講座で骨格を組み立ててもらおうと,豚足を用意したのですが,実習時間が足りずにそのまま放置されていたものです。このままではせっかくの豚足が無駄になってしまうので,がんばって組み立てようということになったのです。
いざ組み立てようと煮込んだ骨を出してみると,こんなに骨って多かった?という疑問が。観察してみると疑問はすぐに解決しました。煮込みすぎたことと骨の持ち主が若いブタであることが原因だとわかりました。
若い動物は骨が成長するために骨の両端に骨端線という軟骨でできた部分があります(上の写真の赤矢印,他の指にも同じようにあります)。軟骨は骨(硬骨)と比べると弱いので,その部分で割れてしまっていたのでした。
動物での骨格の違いの説明に使おうと思っていましたが,成獣と幼獣の骨の違いについての説明にも利用できそうなので,早く完成させようと思います(残念ながら写真のとおりまだ未完成です)。
獣医 伊藤