飼育員ブログブログ
2010年8月10日(火)別れそして出会い
爬虫類館の夜行性動物のコーナーに20年も暮らしていたムササビのじっちゃんが、7日の朝に亡くなりました。20歳でした。
右がばっちゃん、左がじっちゃん。
20年前にばっちゃんと一緒に救護センターに保護されました。
2008年にばっちゃんに先立たれた後、じっちゃんはひとりになりました。
時々姿が見えないことがあったけど、巣箱の中では一心不乱に木の枝をカリカリかじっていました。
食欲旺盛で元気いっぱいでした。
目はほぼ見えていなかったようですが、体の感覚で正確に展示室の中を動き回っていました。
今年の春で20歳になり、もっと長生きしてほしいと願ってしたところでした。
そんな残念で悲しい出来事があったその日の夕方、生命のリレーを繫ぐように、6頭のヒガシアオジタトカゲの赤ちゃんが誕生しました。
手のひらに小さく収まる大きさ。彼らは生まれてすぐエサを勢いよく食べだしました。
ひとつの生命の終わりと始まりを目の当たりにする世界にいるんだなぁ、と、改めて動物飼育を見つめることになりました。
満ちるのオカン