飼育員ブログブログ

2010年8月2日(月)来年こそは!

今回は皆さんに残念なお知らせがあります。

シロフクロウのイリーナさん(メス)が                                              以前、つい立の影に隠れて抱卵をしている                                            という記事を書きましたが                                                        今回はふ化には至りませんでした。

今年は梅雨明けと同時に気温が35℃を超え                                         暑さに弱いシロフクロウのイリーナさんにとっては                                             過酷な抱卵でした。

                                            このように抱卵場所から出てきてしまい                                                    暑そうにしているのをよく見かけるようになりました。

                                      当然、イリーナさんが出てきてしまうと                                              こんな感じで卵は、むき出し状態になってしまいます。

シロフクロウのふ化は産卵後33日前後なのですが                                     30日目ぐらいから頻繁に出てくるように                                              なってしまいました。

そして、7月28日朝卵を取り上げました。                                              すると・・・

                                    3卵あるうちの1卵が、このように穴が開いているのを発見しました。                             穴を開けている途中で力尽き、「死ごもり」という状態です。                                 残りの2卵のうち、もう1卵も「死ごもり」で最後の1卵は「後期中止卵」                             (ふ化10日ほど前で抱卵放棄)でした。

梅雨があと3,4日続いていたらふ化していたかも・・・                                         と考えずにはいられません。                                                        3卵とも残念な結果に終わってしまいましたが                              イリーナさんは苦手な暑さに負けずがんばって                                           抱卵した結果なのでしかたありません。                                             来年こそ暑さ対策を少し工夫して                                                        シロフクロウのヒナを皆さんにお見せできるように                                                 努力していきたいと思います。

イリーナさん来年は一緒にがんばろうね!!

 

ちなみに、ミハイル君ですが毎年暑い夏がやってくると・・・

                                     このように頭頂部の羽を自分で抜いて暑さ対策?をしています。                              病気ではないので心配しないでくださいね!

ついでに・・・

                                        ワシミミズクのメス、ミミさんが換羽期に入っていて                                         おかしな感じに見えますよ!                                                       わかりますか?

向かって左の羽角(耳のように見える羽)だけが抜けて                                     アンバランスに見えます。                                                      鳥の羽は毎年すべてが抜け変わるわけではないので                                        このような現象が起こるんですね!                                                 期間限定のとってもレアなワシミミズクの姿も                                             是非見に来てくださいね!

                  フクロウ舎担当:長尾充徳