飼育員ブログブログ
2010年6月19日(土)ガボンでゴリラに会ってきました!part.2
part.1ではチバンガまでのお話をしましたが 今回はいよいよムカラバ・ドゥ・ドゥ国立公園に到着します!
さあ、いよいよベースキャンプに向かって出発です。 それにしてもすごい荷物ですね! ベースキャンプには日用雑貨品のほかに食料、寝具なども運んでいきます。
約2時間後、ベースキャンプ近くのドゥサラ村に到着しました。 ここまでは車での移動ですが、ここからは徒歩で移動です。 約1時間でキャンプに到着します。 ドゥサラ村では、村長さんや村の皆さんの大歓迎を受けました。
歩き始めてすぐに川があります。 この川には10年ほど前まで橋が架かっていたのですが洪水で 流されてしまい、今では丸木舟に乗って渡って 行かなければなりません。 ちなみに左側の船に乗っているのが僕の荷物です。
川を渡りきり、歩き始めると・・・ さて、何の糞だと思いますか?
答えはバッファロー(水牛)です。
またまた、別の糞を発見!今度は誰の糞でしょうか?
答えはマルミミゾウです! さすがにアフリカの国立公園です。バッファローやマルミミゾウの糞を始め いろんな動物の痕跡に出会います!
はぁ~~!やっとベースキャンプに到着です!! さあ、ここで1週間ゴリラを追いかけての生活が始まります。 果たしてゴリラたちに出会うことはできるのでしょうか? 期待と不安が交互に頭を持ち上げてきます。
上の写真の建物の中に、1人用テントが張っています。 少し狭いのですが、個室はありがたいです。 僕が行っている間の気温は、最高30~34℃、最低28℃前後でした。 そのうえ、湿度が高かったのでテントの中は蒸し風呂のようで 寝苦しくエアコンがすごく恋しく感じられました。
翌日より、いよいよトッラッキング開始です。 熟練のトラッカーさんを先頭に、まずは森に向かいサバンナを歩きます。 ここムカラバ・ドゥ・ドゥ国立公園は、サバンナと森が混在しています。
サバンナを歩くこと約40分。いよいよ森の中へ入っていきます!
森の中に入るとすぐに、大きな丸い足跡がいたるところについています。 もうおわかりですね! そうです。マルミミゾウの足跡だらけなんです。 木を倒した跡や糞、木の幹を牙で削った跡などゾウの痕跡だらけです! あげくの果てに鳴き声まで聞こえてきました。 ゾウは森の中でバッタリ出会うと、こちらを攻撃してくるそうです。 身を潜めどこかに行ってしまうまでやり過ごすこともありました。 幸いなことに滞在中に出会うことはありませんでした。 (遠くだったら会いたかったのですが・・・)
森の中にはこのような湿地もあります。
そして、溜まっている水はこのように赤い色をしていました。 どうして赤い色をしているのだと思いますか? これは木の幹や葉っぱなどに含まれているタンニンが水に溶け出している からだそうです。なかなか幻想的な光景でした。
さて、今回も長くなってしまいましたので、この辺で終わろうと思います。 なかなかゴリラが出てきませんね。 皆さんちょっとヤキモキしてきませんか? でもね、野生のゴリラの姿がそうヤスヤスと出てきたら 値打ちがないと思いませんか? 野生動物に会うには忍耐が必要なんです。 part.3では、ひょっとするとゴリラに会えるかもしれませんよ! 皆さんも僕が体験したように、期待と不安の中 次回を待っていてくださいね!
ニシゴリラ担当:長尾充徳