飼育員ブログブログ

2010年5月30日(日)誘拐事件!?一発二発


新人獣医&新人飼育員によって捕獲されたインドオオコウモリの群れ。
「わてらをどこに連れていくんや~っ!!」

毎年恒例、爬虫類館屋内展示室から屋外収容舎にお引越し。27日に行いました。誘拐事件・・・・・・ではありませんよ♪
これから秋の涼しい時期が来るまでフンボルトペンギン舎の横で展示しています。
今月17日と20日に、群れのメス2頭がそれぞれ赤ちゃんを産み、しっかりと胸に抱いている姿も見られると思います。

・・・と2日後の29日に事件は起きました。

朝一番の動物観察を行っていたら、赤ちゃんを産んだ1頭のメスの胸に・・・・・・赤ちゃんがいない。

「あれ?腕に隠れて見えへんだけかなぁ??」

どう目を凝らして見ても、やっぱりいない。
え~どないしたんやろ~、とキョロキョロ周りのコウモリたちを見てみると

「あっ!もう1頭のメスが赤ちゃんを両脇に抱えてる!!」

そのメスは右脇に自分の赤ちゃんを、左脇に別のメスの赤ちゃんを抱いていたのでした。。。なぜに??
今まで経験したことなかった光景です。


こりゃぁ本当のママの元に戻してやらんとアカンぞ!と、赤ちゃんを胸から引き剥がします。
赤ちゃんはオロオロ困って鳴いていました。


矢印が本当のママ。
「わたしの子に何するの!!?」と鳴き叫んでいました。
・・・せやったら赤ちゃんを放すなよ・・・。


うまく胸に戻すことができました。
こっちの努力など関係ない。まるで誘拐犯を見るように警戒してこっちを見るママ。
・・・せやったら赤ちゃんを放すなよ・・・。

その後は何の問題も起きず母子ピタッとひっついていました。
なんでこういった事件が起こったか、よくわかりませんが、もう赤ちゃんを放すなよ!

満ちるのオカン