飼育員ブログブログ

2009年7月23日(木)救護も大忙し!

京都市動物園に野生鳥獣救護センターがあるのはご存じですか?
一般には公開していないので実態を知らない人がほとんどだと思います。

ただいま,救護センターは大忙しです。
主に鳥類が持ち込まれるのですが,哺乳類が持ち込まれることも。
今年は例年以上にその哺乳類が多いのです。

救護センターのスタッフだけでは,対応しきれないので,
獣医もそのお手伝いをしています。

5月下旬に持ち込まれたホンドタヌキの便を促してることです。

本来は親がなめて促してくれるのですが,
ここでは濡れたタオルでこすって促してあげます。

このタヌキが今ではこんなに大きくなりました。

6月中旬に持ち込まれたコウモリです。

ミルクを少し飲んでいただけなのですが,
今ではこんなに大きくなって,
ミルワームをガツガツ食べ,
短い距離を飛べるようにもなりました。

鳥類も含め救護センターに持ち込まれる全ての動物を
野生に帰せればいいのですが,
一生懸命,治療したり世話をしたりしても,
残念ながら亡くなってしまう個体の方が多いのです。
それでも,少しでも多くの個体を野生に帰せるように,
スタッフ一同,日々頑張っています。

獣医師 小川