生き物・学び・研究センターブログ

2016年10月28日(金)実のなる木 壱拾六


リンゴのような実をつけていますが,リンゴではなく「モッコク」です。
整備前からすでに園内に植えられていましたが,整備でさらに本数が増えました。

「モッコク」は江戸五木のひとつで,「庭木の王」とも称されています。その他の木は「アカマツ」「イトヒバ」「カヤ」「イヌマキ」になります。

また,モッコクの実は,秋に熟すと果皮が裂け,赤い種子が露出して目立つため,「アカミノキ」とも呼ばれます。
これは,鳥に食べてもらって親木から離れたところまで運んでもらうための戦略と考えられています。
なお,樹皮は繊維を褐色に染める染料としても利用されるようですので,毛刈りしたヒツジの毛で試してみようと思います。

【モッコク】
目:ツツジ
科:モッコク
属:モッコク
学名:Ternstroemia gymnanthera
英名:Glabrous ternstroemia
備考:常緑高木
生き物・学び・研究センター 和田