京都市動物園における研究成果(2023年度)研究成果・業績
2023年度の成果発表をまとめました。(2024年5月19日更新)
学術論文
Nakamura, S., Yamazaki, J., Matsumoto, N., Inoue-Murayama, M., Qi, H., Yamanaka, M., Nakanishi, M., Yanagawa, Y., Sashika, M., Tsubota, T., Ito, H., & Shimozuru, M. (2023). Age estimation based on blood DNA methylation levels in brown bears. Molecular Ecology Resources, 00, 1– 15. https://doi.org/10.1111/1755-0998.13788
Tsuchiya, Y., Yayota, M., Kashima, Y., & Shiota, Y. (2023). Nutritional effect of feeding enrichment using bamboo Pleioblastus spp. in zoo-kept Asian elephants Elephas maximus. Journal of Zoo and Aquarium Research, 11(2), 267–273. https://doi.org/10.19227/jzar.v11i2.686
Saito, M., Matsunaga, M., Fukuizumi, H., Nakamichi, M., & Kinoshita, K. (2023). Factors affecting captive female giraffe stress response: Male presence, small enclosure, and low temperature. Zoo Biology, 1– 12. https://doi.org/10. 1002/zoo.21774
Alejandro, J., Yamanashi, Y., Nemoto, K., Mouri, K., Huang, C.-w., Bercovitch, F. B., & Huffman, M. A. (2023). Reducing stress and stereotypic behaviors in captive female pygmy slow lorises (Nycticebus pygmeaus). American Journal of Primatology, n/a(n/a), e23495. doi: https://doi.org/10.1002/ajp.23495 https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ajp.23495
岡部光太 、福泉洋樹、河村あゆみ、加瀬ちひろ、植竹勝治 (2023). 日本在来樹木の樹皮に対するキリンの選好性と採食行動の発現量の検討. Animal Behaviour and Management 59(1), 1-7. DOI: https://doi.org/10.20652/jabm.59.1_1
米田弘樹、櫻庭陽子、山梨裕美、松岡賢司、黒田恭子、島田かなえ、荒蒔祐輔、瀬尾亮太 (2023). 単独飼育解消を目指したアジアゾウの同居の取組と社会関係の形成. Animal Behaviour and Management 59(1), 8-16. DOI: https://doi.org/10.20652/jabm.59.1_8
山梨 裕美, 吉田 信明, 松阪 智子, 動物園動物における実践的な動物福祉評価方法の検討:ツキノワグマを対象とした動物福祉のリスク評価、人及び機械学習による行動観察の事例をもとに, 動物の行動と管理学会誌, 2023, 59 巻, 3 号, 37-47. https://doi.org/10.20652/jabm.59.3_37, https://www.jstage.jst.go.jp/article/jabm/59/3/59_37/_article/-char/ja
吉田 信明, 塩瀬 隆之, 田中 正之 (2023) 動物園の定点記録映像に自動付与した観察の手がかり情報の市民による遠隔動物観察における効果の検証. ヒューマンインタフェース学会論文誌 25 巻, 3 号, 167-176. DOI: https://doi.org/10.11184/his.25.3_167
Iwaide, S., Nakayama, Y., Chambers, J. K., Uchida, K., Nakagawa, D., Yamanashi, Y., Bando, H., Murakami, T. (2023). Senile plaques and phosphorylated tau deposition in a super-aged rhesus monkey (Macaca mulatta)., Journal of Veterinary Medical Science, 85(12), 1296-1300. doi:10.1292/jvms.23-0313
Okabe K, Kawamura A, Matsunaga M. (2024). Do social media users’ interactions with the elderly Tsushima leopard cat at Kyoto City Zoo translate into changes in conservation behaviour? Journal of Zoo and Aquarium Research. 12(1):1-8.
その他執筆
伊藤 英之,ツシマヤマネコの遺伝解析 保全遺伝学から保全ゲノミクスへ,生物の科学:第77巻 第 5 号 (2023年9月1日 発刊)特集 希少野生動物の生息域外保全─遺伝資源保存で生命を未来につなぐ.
公益財団法人日本モンキーセンター出版の雑誌「モンキー」の連載「動物園・水族館だより」に寄稿しています。
田中 正之,「野生動物学のすすめ」~生きものでつながる仲間たち,8巻1号.
山梨 裕美,単独飼育から群れ飼育へ、美都と若ゾウの群れづくり,8巻2号.
星野 智,動物の食事を動物園で考える,8巻3号.
土佐 祐輔,京都市野生鳥獣救護センターにおける救護事業,8巻4号.
動物福祉について寄稿しました。日本各地の動物園・水族館の様々な方が同じ特集に寄稿しています!
山梨 裕美,動物園・水族館から考える動物福祉 ~新しい時代の生きものとの関わり方~,特集「変わりゆく動物園」建設コンサルタンツ協会誌, Vol.301.こちらから全文ご覧いただけます。
霊長類学の百科事典の項目を執筆しました!
山梨 裕美. ペットの取引:愛玩目的での霊長類の捕獲および取引の現状.動物園での飼育環境と環境エンリッチメント.ストレスの生理学的指標 丸善出版 2023年7月 .日本霊長類学会編 『霊長類学の百科事典』
学会発表等
1 | Yumi Yamanashi、 Moe Honjo、 Yuko Ikkatai、 Nahoko Tokuyama、 Rie Akami、 Duncan Wilson、 Hannah Buchanan-Smith | A comparison of attitudes towards zoo animal welfare between British and Japanese zoo visitors | International Society for Anthrozoology (2023年6月15日~18日、エディンバラ大学) |
2 | 工藤宏美、長井和洋、福泉洋樹、山梨裕美、楢崎友子、青木かがり | どんな時にドキドキするか?ストレス状況での心拍変動の比較 | 第25回西日本動物園水族館両性爬虫類会議(2023年6月26日~27日、台北市立動物園) |
3 | 山梨裕美、板東はるな、新美圭汰、中川大輔 | 超高齢アカゲザルの行動の特徴:動物園における高齢動物のQuality of Life(QOL)評価方法の検討 | 第39回日本霊長類学会大会 (2023年7月7日~9日、 兵庫県民会館) |
4 | 伊藤滉真、田中正之、吉田信明、荻原直道 | ゴリラのナックルウォーク分析のための三次元動作計測システムの構築 | 第39回日本霊長類学会大会 (2023年7月7日~9日、 兵庫県民会館) |
5 | 工藤宏美、長井和洋、福泉洋樹、山梨裕美、楢崎友子、青木かがり | どんな時にドキドキするか?ストレス状況での心拍変動の比較 | 第25回西日本動物園水族館両性爬虫類会議(2023年6月26日~27日、台北市立動物園) |
6 | 田中正之、吉田信明 | AIは動物の行動を観察する目となるか: アジアゾウの交尾行動の記録から | 動物の行動と管理学会2023年度大会(2023年9月14日~15日、酪農学園大学) |
7 | 工藤宏美、岩田高志、長井和洋、山梨裕美 | カメ目3種における他個体接触時の心拍間隔の変化 | 動物の行動と管理学会2023年度大会(2023年9月14日~15日、酪農学園大学) |
8 | 河村あゆみ、植竹勝治、加瀬ちひろ | 動物園関心層は、産卵鶏には冷たい? -屠体給餌を通じた産卵鶏アニマルウェルフェア啓発の試み- | 動物の行動と管理学会2023年度大会(2023年9月14日~15日、酪農学園大学) |
9 | 竹内奈緒、星野智、荒蒔祐輔、八代田真人 | 枝葉飼料の利用部位の違い アジアゾウ、アメリカバク、ケープハイラッ クスを例として | 動物の行動と管理学会2023年度大会(2023年9月14日~15日、酪農学園大学) |
10 | 山梨 裕美、本庄 萌、一方井 祐子、徳山 奈帆子、赤見 理恵、 Duncan Wilson、Hannah Buchanan-Smith | 日英の動物園来園者における動物福祉に関する認識と信頼 | 動物の行動と管理学会2023年度大会(2023年9月14日~15日、酪農学園大学) |
11 | 山梨裕美 | チンパンジーと映像の森~動物と退屈を考える | 動物の行動と管理学会2023年度大会 現地検討会 (2023年9月16日、札幌市円山動物園) |
12 | 山梨裕美、東加奈子、安西航 | スンダスローロリスの別れ~同居個体がいなくなった時の行動、生理反応の評価 | SAGA25シンポジウム「秋田からヒトと動物の関係を考える」(2023年10月21日~22日、秋田県立大学、秋田市大森山動物園) |
13 | 吉田信明、塩瀬隆之、田中正之 | ビデオを用いた動物行動観察教育における自動付与した観察着眼点の効果検証 | SAGA25シンポジウム「秋田からヒトと動物の関係を考える」(2023年10月21日~22日、秋田県立大学、秋田市大森山動物園) |
14 | 岡部光太、河村あゆみ、植竹勝治、加瀬ちひろ | Effects of interpretation activities on animal welfare through carcass feeding to Jaguars on zoo visitors’ egg purchase attitudes | International Zoo Educators conference(2023年10月16日~20日、ウェリントン動物園) |
15 | 植垣創士、星野智 | 動物園動物への給餌を見据えた樹葉サイレージの可能性 | 飼育野生動物栄養 研究会2023年度大会(2023年11月11日~12日、富山大学) |
16 | 竹内奈緒、星野智、荒蒔祐輔、八代田真人 | 枝葉飼料の利用部位の違い: アジアゾウ、アメリカバク、ケープハイラックスを例として | 飼育野生動物栄養 研究会2023年度大会(2023年11月11日~12日、富山大学) |
17 | 荒蒔 祐輔、絹村 真也 | 伊藤園と京都市動物園が取り組む循環型社会への貢献~麦茶殻の再利用~ | 日本動物園水族館協会近畿ブロック 飼育係研修会(2023年6月30日、五月山体育館) |
18 | Susumu Iwaide、 Nanami Ito、 Shiori Ogino、 Kaori Kojima、 Natsumi Kobayashi、 Sato shi Koyama、 Shumpei Hisamoto、 Hirotaka Kondo、 Yoshiyuki Itoh、 Miki Hisada、 Yuk i Hoshino、 Daisuke Nakagawa、 Yuki Matsubara、 Shin-ichi Nakamura、 Hiroshi Satoh 、 Kenichi Watanabe、 Motoki Sasaki、 Hisashi Shibuya、 Tomoaki Murakami | OUTBRAKE OF FIBRINOGEN Aα-CHAIN -DERIVED GLOMERULAR AMYLOIDOSIS IN JAPANESE SQUIRRELS | 米国獣医病理学会(2023年10月28日~30日、Chicago Marriott Downtown Magnificent Mile) |
19 | 中川大輔、河村あゆみ | キリンの去勢 | 近畿ブロック臨床研究会(2023年7月10日、姫路セントラルパーク) |
20 | 長井和洋、工藤宏美 | 爬虫類のエンリッチメント | 近畿ブロック動物園技術者研究会(2023年12月7日、淡路ファームパーク) |
21 | 折戸みゆき、荒蒔祐輔、瀬尾亮太、島田かなえ、井上啓、岩橋宣明、釜鳴宏枝、星野智、中川大輔、岡橋要 | アジアゾウの爪の剥離について | 第32回ゾウ会議(2023年11月27日~28日、名古屋市東山動物園) |
22 | 金原弘武、山梨裕美、久山喜久雄 | 住宅地に隣接する森林生態系における哺乳類相と日周性 | 第68回プリマーテス研究会(2024年2月4日、日本モンキーセンター) |
23 | 山梨 裕美、本庄 萌、一方井 祐子、徳山 奈帆子、赤見 理恵、 Duncan Wilson、Hannah Buchanan-Smith | 日本とイギリスの動物園来園者と関係者の動物福祉に関する認識に関する一貫性と相違 | 第71回動物園技術者研究会(2024年1月23日~24日、ホテルニューオータニ博多) |
24 | 岡部光太、河村あゆみ、植竹勝治、加瀬ちひろ | 屠体給餌の屠体は「鶏」でもいいのか-産卵鶏のアニマルウェルフェア啓発の試み- | 第71回動物園技術者研究会(2024年1月23日~24日、ホテルニューオータニ博多) |
25 | 山梨裕美、新美圭汰 | 京都市動物園における動物福祉の配慮の取組: 動物福祉を支えるシステム / アカゲザルを対象とした取組 | 第5回京都大学ヒト行動進化研究センター技術部セミナー(2024年2月29日、オンライン) |
26 | 植垣創士、八代田真人、星野智、高橋勇太 | 動物園動物への給餌を見据えた樹葉サイレージの可能性 | 飼育野生動物栄養研究会2023年度大会(2023年11月11日~12日、富山大学) |
27 | 竹内奈緒、星野智、荒蒔祐輔、八代田真人 | 枝葉飼料の利用部位の違い アジアゾウ、アメリカバク、ケープハイラックスを例として | 飼育野生動物栄養研究会2023年度大会(2023年11月11日~12日、富山大学) |
28 | 岡部光太、山中康彰 | キャリア教育のハブとしての動物園 –キリンを題材に- | 第64回日本動物園水族館教育研究会室戸大会(2024年2月7日~8日、室戸市保健福祉センターやすらぎ) |
29 | 山梨裕美 | 動物園での動物福祉を考える | 第1回日本動物園水族館協会動物福祉研究部シンポジウム(2024年2月20日~21日、京都市動物園) |
30 | 田中正之、吉田信明 | 動物園×ICTの研究事例~ニシゴリラを中心として | 第5回動物園水族館大学シンポジウム(2024年3月9日~10日、京都大学) |
31 | 山梨裕美 | ヒトとチンパンジーのかかわりの変遷:過去90年に京都で暮らしたチンパンジーの記録から | 第5回動物園水族館大学シンポジウム(2024年3月9日~10日、京都大学) |
32 | 松阪智子、河村あゆみ、中原文子、和田晴太郎、山梨 裕美 | 屠体給餌はジャガーの行動に変化を与えるのか? | 第5回動物園水族館大学シンポジウム(2024年3月9日~10日、京都大学) |