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「はたらく」ってなんですか?|『WAKAMA!働く×クリエイティブ』イベントレポート

イベントレポート
# 大学生 # 交流会 # トークセッション # 京都企業 # 働き方改革

はじめまして。
小林紀智です。京都の大学に通う4回生です。
今回は,一乗寺でおもしろそうなイベントが開催されるということで潜入してきました。写真もたくさん載せたので,臨場感を味わってください!

イベント『WAKAMA!働く×クリエイティブ』は昨年12月1日,恵文社一乗寺店で開催されました。一条寺はラーメンの激戦区ですが,恵文社はおしゃれな雰囲気の書店。

とびらの奥の一室が会場です。

企画は,京都市わかもの就職支援センターで広報活動をする学生スタッフ(京都わかせん広報室)。芸大生の作品販売や落語の披露などを通じて,学生が遊びに来る感覚で就活や働くことに触れる機会を作ることを目的に企画されました。

目玉企画はなんといっても「京都市の門川市長と学生との仕事トークセッション」。市長と様々な大学の大学生が,京都の魅力や京都で働くことについて話し合いました。

こんなに近い距離で門川市長と会えるなんて!!

最初のトークテーマは「京都の魅力」です。

まずは学生から「一番日本らしい街」「外国人も多く多様性がある」「学生の街」などの意見が上がりました。すると市長から「京都の魅力とは,学生が主体となってこのようなイベントが開催できること。これがまず京都の魅力ですね(笑)」と一言。会場に笑いが起こり,ここで学生の緊張も和らいだようです。

続けて,「伝統とは,革新の連続である」と市長。地名や文化,芸術が残り続けている一方で,大学が人を育てることで経済が活性化する京都のクリエイティブな一面を話されました。

トークセッションは次の話題「京都で働く魅力」に移りました。

まず最初は学生に,京都企業の魅力とは?というお題が出されて,「伝統産業」や「古くからのつながり」といったキーワードが上がりました。続いて,働きやすい会社とは?というお題には,「風通しが良い」や「プライベートを大切にできる」などが上がりました。

次は市長から京都で働くことの魅力を3つ話されました。

1つ目は,京都ならではの働き方改革。京都市では京都企業とともに,「人間を大切にする」という方針で,笑顔のある職場や,議論が活発な職場をつくる改革に取り組まれています。

2つ目は,伝統と挑戦のある企業。印刷会社が半導体事業に展開したり,花札のメーカーがTVゲーム機メーカーになったりと,京都にはまさに「革新の連続である伝統の企業」がたくさんあります。

3つ目は,企業の枠にとらわれないワークライフバランス。働き方改革によって,すべての人がいきいきと企業で働き,家庭にも参加して,町内会やNPOにも携わり地域との絆を深める。この実現が京都市の目標だと市長は力強く仰っていました。

学生は真剣な表情で聞きつつ,ときには市長の冗談に笑顔もこぼれていました。

トークセッションも閉会の時間となり,最後に市長から私たち京都の大学生にメッセージをいただきました。「これほど素晴らしい街はない。文化と芸術があり,イノベーションを続ける街です。住む人にも来る人にも愛されている。ぜひ企業の規模ではなく京都で働くということを考えてほしい」

京都市HPに『京都市基本構想』(2025年までの京都市の在り方をまとめたもの)が掲載されています。本日の市長のお話ともつながっているので興味がある方はぜひ読んでみてください!

京都市基本構想はこちら
http://www.city.kyoto.lg.jp/sogo/page/0000035717.html

閉会後,参加した学生に感想を聞きました。「すごく近い距離で貴重な体験でした。京都で就職することを改めて考えるきっかけになりました」「市長が私たちの話をメモしながら聞いてくださったのが印象的でした。地域活性のビジョンや京都の良さを確認できて,やっぱり学生の街だなと感じました」

笑顔の私です...。

次に紹介するのは、イベントのもう1つの目玉企画『芸大生たちの手作り市・販売会』です。

会場にはいくつもブースが並んでいて,現役芸大生たちが制作物を販売したり,似顔絵作家や占い師がいました。

gyawa(服飾)
京都市立芸術大学 美術科版画専攻4回生。シュール&かわいいを目指してシルクスクリーンによる作品・雑貨制作をしています。
Instagram:@ewokakou
Twitter:@gyawa_gyawa

ぷるぷるモイスチャー(器,雑貨)
京都市立芸術大学の3回生,木工と陶磁器専攻の3人です。日々ろくろで腕をぷるぷるさせながら頑張ってます。
Twitter:@prpr_moisture

mizutani saki(ZINE)
1996年生まれ。京都造形芸術大学在学中。
グラフィックデザインとコンテンポラリージュエリーを制作しています。

par(テキスタイル雑貨)
京都市立芸術大学 染織専攻に在学中の3人によるテキスタイルブランド。中国ではじゃんけんのパーを布ということからparに。自作のテキスタイルをハンカチやバックなどに展開し販売。
Instagram:parpaarpaar

似顔絵倶楽部
京都市立芸術大学の学生による似顔絵のお店「似顔絵倶楽部」。大小選べる色紙に,フルカラーであなたの似顔絵をお描きします!

Mero(占い)
占いを通して,あなたの心をマッサージ♪人生の扉を開くお手伝いをしております。
Instagram:@mero.aya.ito

出展者たちにイベントのテーマである「はたらく」について聞きました。
企業に就職するため大学院に進学する人,ものづくりに携わりたいと考えている人,専攻のグラフィックデザインを職にする人,グループで働く職に就きたい人,個人の作家活動を夢にしている人,まだ決めかねている人などさまざま。「好きなことを仕事にしたい。それしか考えていない」という芸大生の言葉がとても印象的でした。

私のまわりの大学生は,3年生の冬になって,できるだけ大企業に入るために,就活を始める人が多いです。それが正解という雰囲気もあります。

しかし,芸大生の進路は様々に広がっているようです。将来どこでどう働くかの選択を悩み,好きなことと仕事をどう位置付けるかを考えていました。私にとっては異文化に触れたような体験で勉強になりました。

就活用ポートフォリオも展示されていて,京都造形芸術大学生の作品が見れました。

さらに!なんと!もう1つ目玉企画がありました!

立命館大学落語研究会による落語披露です。

出展者たちもついつい落語に夢中になっていました。

2番目に披露した女子部員は,ナレーションの仕事をするのが夢で,息遣いや間の取り方を学ぶために落語を始めたと言います。大学1年生であるにも関わらず,植木屋の酒飲みの役と,お屋敷の上品な旦那様の役とを演じきっていました。

また,3番目の部員は,自身が大の酒好きで,将来は働いたぶんお酒がおいしくなるだろうと話し,会場の笑いを誘っていました。酔っ払いの呂律が回らない様子や落ち着かない動きなど,本当に見事でした。

私はレポートを書くためにイベントに来たのですが,気がつくと落語を食い入るように見てしまいました。特に感動したのは,落語中の「表情」。テレビやラジオなどで落語を見聞きしたことはありましたが,実際に見るのとは大違いです。目線を動かしたり,眉をひそめたり,口元に力をいれたり。近くで見ると,伝ってくる「わざ」がありました。興味がある人はぜひ立命館大学の落語を見に行くことをおすすめします。

壁一面に記事が掲載されていました。

これは京都企業10社の記事です。京都市わかもの就職支援センターのインターンシップ生が書きました。

じつは私も昨年の夏休みにこのインターンシップに参加しています。電話やメールでの事前やり取りから,取材,執筆,ネットへの掲載まですべてを学生でやり遂げました。私は取材の初めに緊張しすぎて社長を相手に,噛み噛みで名刺を渡してしまいました。大変だったことも多かったです。

でも,得られたものは本当にたくさんありました。企業で働く方にインタビューできる経験はなかなかありません。この記事を読んでいるあなた!夏休みの予定がスカスカなあなた!京都市わかもの就職支援センターのインターンシップに参加してください。

門川市長にも記事を読んでもらえました!

これでイベントの紹介は終わりです。「ちょっと読んでみようと思ったら,めちゃめちゃ長くて時間かかったわ...」という方。すみません。内容が詰まった1日だったので長くなってしまいました。イベントの様子がちゃんと伝わっていたら幸いです。

このイベントの開催目的は,「はたらくとは何かを考える」でした。1日を終えて,ラーメンを食べながら私もいろいろと考えました。

「私にとって,はたらくとはなんだろう」「どんな仕事がしたいんだろう」「どんなやりがいを感じたいんだろう」「はたらいてなにを得たいのだろう」などなど...。

就活セミナーなどでは,「自己分析が一番大事!」とよく言われています。自己分析とはまさに「はたらくとは何かを考える」ことだと私は思います。これは就活に限らず,長い一生に渡って大切なはずです。

この記事を読んでいるあなたにとって,「はたらく」とはなんでしょうか。

わかせん広報室のご紹介

≪わかせん広報室より≫
まず,本企画を通じて,お世話になった関係者さま,出店社さま,来場者さまへ御礼申し上げます。「はたらく」とは何か,このイベントから何を伝えられるのか。企画立案時から試行錯誤を繰り返し,学生なりの目線でイベントを創り上げてきました。1人でも多くの方々に,このイベントを楽しんでいただき,「はたらく」について考えていただけたお時間になりましたら幸いです。

≪わかせん広報室とは≫
現役大学生5人がポスターやチラシ制作,SNSの運営など,京都市わかもの就職支援センターの広報活動をしています。
Twitterでは京都での就活情報を中心に,京都の観光やイベント等の,京都に関する役立つ情報をたくさん発信しています。ぜひフォローしてください。

わかせん広報室 Twitter / @kyotowakamono_s
https://twitter.com/kyotowakamono_s

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