最新技術でお客様のニーズに細かくお応えし、美しい製品を作る
株式会社松本電機製作所
配電制御部
木本 麗香
放送大学 教養学部卒業
京都には伝統ある企業やスタートアップなど、さまざまな魅力ある企業があります。そんな京都企業の「若手社員インタビュー」を特集しています。
第5回目は「株式会社 松本電機製作所」で働く木本さんにお話を聞きました。
学生時代はとにかく興味を持った事、やりたいと思った事に挑戦して過ごしていました。
舞鶴工業高等専門学校電機情報工学科に3年間通っていた時は、小学生のころから続けていた陸上部に加え、弓道部、アマチュア無線部、美術部を掛け持ちしていました。他にも早朝4時に同級生に誘われて、日の出を見る為に近くの山に登ったり、当時住んでいた寮から実家まで、100km以上の道のりをママチャリで帰ってみたりしていました。
その後も工芸の専門学校に進学しつつ放送大学に編入したりなど、知りたい事への欲求に素直に生きてきました。
今振り返ってみると、勢いで生きているところがあるなと感じますが、学校で勉強したこと以外にも、学生のうちに様々な活動に参加することで、その後も付き合いが続く友人を得られた事や、とりあえず一度やってみるという姿勢を身につけられた事は、大きな財産になっています。
就職活動は、始めた時期がかなり遅く、また興味のない会社にとりあえず入社するのも嫌だったので、行きたいところだけに応募して、駄目なら来年度頑張ろうという気持ちで、選択肢を絞って応募していました。手作業でするものづくりと電気系のお仕事で迷いましたが、色々なことを学べるので、電気系の仕事を目指しました。
ホームページに書いてあった”少数精鋭”と、”美しい製品を作る”という文言に惹かれたからです。
少数精鋭がいいと感じた理由は、人数の多い大きな会社よりも気になった事が聞きやすく、問題や疑問の解消が早そうなところや、部署にかかわらず様々な業務に関われそうなところ、また人間関係が構築しやすそうに感じたためです。
美しい製品づくりに関しては、ものを作るうえで、使いやすく強い製品は洗練されていて美しいというイメージがあり、自分も何かを作るなら美しいものがいいので、それを活動方針にしている会社で仕事をしたいと考えたからです。
「高品質」「社員の成長」については書いている企業はありましたが、「美しい」という言葉は他にはなかったからです。
また、100年以上続いている会社なのでいわゆる「工場」というイメージでしたが、とても綺麗で驚きました。
社屋が綺麗な上に女性用トイレが各階にあるところもいい点だと思いました。
工場というと、男性社員が多く、女性用トイレが少なかったり、男女共用だったりというのが多い印象だったので、男女関係なく働きやすい職場だと感じたことも入社の決め手の一つです。
基本的には、社内で制御盤の組立や配線をしています。
入りたての頃は図面の見方もほとんど分からず、機器の名前も分からなかったため一つひとつ調べていたので、一つの盤にとても時間をかけて作業していました。
今もまだまだ機器の細かい役割や性質も覚えきれていないところがあるので、毎日先輩や上司に質問したり自分で調べたりしながら仕事に取り組んでいます。
所属している部署は4人で働いています。先輩方も親身になってくださりますし、機器に詳しい営業部の方も教えてくださったりと、こちらのやる気に応えてくださるので嬉しいですね。上司は仕事の技術はもちろんですが、段取りもすごいので尊敬しています。
最近では数をこなしていくうちに少しずつ作業スピードが上がっていることを実感したり、配線しやすい機器の配置などがなんとなく分かるようになってきていて、最近は図面を受け取ったら、ある程度まで一人で盤を組んでいけるのが楽しく、やりがいを感じます。
それ以外にも、上司や先輩に付いて社外の盤の改造に行くこともあります。
社外での作業は時間の制限が大きく、少しは成長したかと思っていた自分の作業スピードでは、到底太刀打ちできなくて、いつも落ち込みながら会社に帰るのですが、その分自分より慣れている人の作業が見られるので勉強になります。
また、他社が製作した制御盤の改造もするので、自分の会社の盤の組み方と、どこが一緒でどこが違うのか見比べることができ、自分が目指す美しい製品づくりの参考になるので、とてもおもしろいです。
自然と都市と観光地がコンパクトにまとまっているところがいいと思います。
個人的に気分転換で鴨川の河川敷を散歩したり、四条で買い物したり、清水寺の周辺に散策に行ったりしていますが、大抵の場所まで徒歩で行けるのが魅力かなと思います。
大通りから一本外れると、人が少なくて静かな小路もあり、そういったところにあるカフェに友達と行った後、近くの神社で休憩するのが癒しになっています。
気になった事、興味を持った事には、一回挑戦してみるといいと思います。
どう生きていくか考えていた時に、昔は結構細かく決めていたのですが、目の前のこと気になったことを追求していく方がいいと気付きました。それからは興味を持ったものにはどんどん挑戦していくようになりました。
私自身それで上手くいくことも、いかなかったこともありましたが、その時の経験が今の自分の考え方や選択に影響を与えています。
小学生の自由研究でやっていた作業と似たようなことを今の仕事でしたりすると、無駄な経験なんてないなと実感できます。
就職活動はとてもエネルギーを使うことだと思いますし、上手く息抜きして気負わずにやってみてください!
「仕事が楽しいです!」と笑顔でお話してくださったのがとても印象的な取材でした。学生時代からさまざまなことに挑戦されている木本さん。お仕事でもどんどん挑戦されていくのだろうなと感じています。美しい製品作りを目指してこれからも頑張ってください!