救護センターブログブログ

2018年5月5日(土)ヒナを連れて帰らないで!

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救護センターの屋上にスズメの巣があり
ヒナの元気な鳴き声が聞こえてきます。
そろそろ巣立ちの季節がやってきました。

この時期,地上をウロウロしているヒナを見かけることがあります。
巣立ったヒナの皆が皆,すぐに飛べるわけではありません。
勢いよく巣から飛び出てみたものの,うまく飛べなくて
地面でじっとしている子もいるのです。
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そんな子を見て
「飛べないし,独りぼっちだし,可哀想だから連れて帰ろう」は絶対ダメです!
 

飛べないのは,飛ぶ練習をしている時期だからです。
そのうち飛べるようになります。
独りぼっちなのは,親鳥がエサを探しに行ってて,
ヒナは留守番をしているからです。
連れて帰ったら,親鳥からヒナをさらう誘拐犯になってしまいますよ。

ヒナを見かけたら,すぐにその場を立ち去ってください。

「でも,ネコが,ヘビが,カラスが近くにいるかもしれないし。
車も自転車もよく通るし」と理由をつけて連れ帰るのもダメです!

気になって仕方がないなら,近くの茂みや物陰にヒナを置いて,
すぐに立ち去ってください。
野鳥にとっては人も,ネコやヘビやカラスと同じ外敵です。
人がヒナの近くにいる限り,親鳥は警戒してヒナのそばに行くことができません。

巣立ちビナを見かけたら「善意の無視」をお願いします。

                               救護センタースタッフ 吉川