救護センターブログブログ

2017年11月5日(日)京都府の鳥です♪

今年もやはり来ました,京都府の鳥オオミズナギドリが。
ゴマ塩頭と黒目がちの瞳,おっとりした顔立ちの海鳥です。
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オオミズナギドリの繁殖地は国の天然記念物になっていて,
京都府舞鶴市にある冠島もその一つです。

秋になると子育てを終えた親鳥たちは,
さっさと日本海ルートで南の国へ飛び立っていきます。

あとに残された幼鳥たちはしばらく島で過ごし,
冬が近づくこの時期に南下を始めます。
しかし,海上ルートをとらずに,どうやら陸上ルートをとっているようです。
なぜ親子一緒に渡らないの? 
なぜ親鳥たちは海上ルートをしっかりと教えてあげないの?
ツッコミどころ満載ですが,謎です。

幼鳥たちは成鳥に比べれば,飛ぶ技術もぼちぼちなので
体力が十分でないと疲れてしまい,地上に落ちることがあります。
成鳥でも悪天候に見舞われると,ルートを外れて落ちてしまいます。

オオミズナギドリは一旦,地上に降りてしまうと,飛ぼうにも長い羽が邪魔をして,
自力で飛び立つことができなくなります。
海上を滑空することに長けた立派な羽も,陸上ではお荷物のようです。

海面からは飛び立つことができるので,海の近くで保護された場合は
ケガがなければ,海へ戻してあげてくださいね。

blog20171105_4_q5 足はピンク♪
救護センターに来たこの子は,ケガもなかったので,
すぐに放野することができました。

        救護センタースタッフ 吉川