救護センターブログブログ
2017年4月10日(月)激レア
あれは半年前。
台風18号が京都をかすめて過ぎ去った翌日,
セグロアジサシの若鳥が救護センターに運び込まれました。
セグロアジサシは,夏鳥として小笠原諸島の西之島,南鳥島などにやってきて,
秋にはオーストラリアへ帰ってゆくカモメの仲間です。
およそ京都とは縁もゆかりもない鳥ですが,
悪天候に影響され,本来のコースから外れて迷い込むこともあるそうです。
台風に巻き込まれて,力尽きて陸に落ちたのでしょう。
到着したときには,ぐったりしていて,間もなく亡くなりました。
救護センターの過去のデータを遡っても記録がなく,
初めて保護する鳥のようです。
黒っぽい羽の先に白い模様があり
尾はツバメのような形で,足には水かきがあります。
翼を広げると,長いこと!
あれから半年,今再びその姿を目にすることができました。
まだ剥製の公開はしていませんが,
近いうちに皆様にお目見えできることと思います。
救護センタースタッフ 吉川