救護センターブログブログ

2015年12月10日(木)今年もこの鳥が持ち込まれました。

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京都府の鳥,オオミズナギドリです。
都道府県にはそれぞれシンボルとする鳥があり,『県鳥』といいます。
オオミズナギドリは京都府がシンボルとしている鳥で,ほぼ毎年この時期になると何羽か持ち込まれています。
過去のブログでも取り上げていますので,そちらもご覧ください。

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こちらは嘴のアップです。
オオミズナギドリの特徴で,鼻の穴が筒状になっています。
また,嘴の先が鋭い鉤状になっていて,魚をがっちりくわえられるようになっています。

救護センターでは衛生管理のため,ラテックスグローブを装着して作業をしています。

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オオミズナギドリは過去の記録からも,置き餌をしていても食べないので,強制給餌します。
この時,気をつけないと,少し嘴が引っ掛かっただけでもグローブが破けてしまいます。
くわえる力も強いので,場合によってはこちらが怪我をする危険があります。

野生動物は弱っていても,自分の命を守るためにとんでもない力を発揮して抵抗してきます。
もし,弱った野生動物を見つけても,危険ですので絶対に素手では触らないでください。
捕獲の必要がある時は,タオル越しや軍手などを装着し,触った後は必ず手を洗ってくださいね。

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※このオオミズナギドリは11月に放鳥されました。

救護センタースタッフ 海道