救護センターブログブログ

2013年7月28日(日)ネズミ捕りの被害

ネズミ捕り用の粘着シートにくっついたスズメが持ち込まれました。

ネズミ捕りの被害による野生動物の持ち込みは,毎年あります。
発見が遅く死んでしまっていることもあるため,1年間にどれだけ被害があるかはわかりません。

近頃は,100円ショップでも買えるほど入手が簡単になった粘着シートですが,誤った場所に設置してしまうと,ネズミ以外の野生動物がかかってしまいます。
設置するときは充分注意が必要です。

野外にはいろいろな野生動物がいるため,粘着シートのネズミ捕りは,野鳥が出入りできない室内で使用し,野外には設置しないようにして下さい。
どうしても設置するときは,野鳥が入り込まない場所を選んで設置するか,忌避剤や他のネズミ用の罠にかえるなどの対策が必要です。
また,野鳥が入りにくい軒下などに設置しても,粘着シートのネズミ捕りの場合,草の実や虫がくっつくことがあります。
野鳥がそれを食べに来ることがあるので,設置後は放置はしないようにお願いします。

 

ネズミは壁際や物に沿って歩く習性があり,慎重な性格をしているので同じ通り道を使います。
そして,ネズミの体についた汚れや脂がついて跡が残るので,よく観察すれば通り道を見つけることができるはずです(ラットサインといいます)。
その通り道にシートを設置し,捕まえた後に通り道をたどって侵入口をふさぐことが大切です。

ネズミの対策をするのであれば,ネズミだけを捕まえるように設置場所とネズミの生態の確認をお願いします。

(過去のネズミ捕りのブログと,救護センター通信「デデポッポーVol.8」もご覧下さい。)

救護センタースタッフ 森本