救護センターブログブログ

2012年10月29日(月)ヒヨドリ 動物園の野鳥舎へ

7月にヒヨドリが持ち込まれました。

このヒヨドリは,左翼を骨折してしまい,しばらく治療を続けましたが治らず,断翼することになりました。

翼が無いと野生に帰すことができません。

 

 このヒヨドリも以前のアカショウビンと同じ,動物園の野鳥舎(インコ舎前)に受け入れてもらうことができました。

 

今回は,雌雄判別をすることになり,採血を行いました。

雌雄判別は,血液を採取し,DNA鑑定することでわかります。

 

翼の太い血管(静脈)から血をぬきます。太いといっても小鳥の血管はとても細いため難しいようでした。(血管は針と同じくらい細い)

検査に出すため結果は後日になります。

 

その後,個体識別の脚環をつけ,野鳥舎へ。

 

野鳥舎には,このヒヨドリをあわせて4羽飼育されています。(全て救護センターで救護されたヒヨドリです)

脚環の「青」が今回のヒヨドリです。見つけにくいと思いますが,動物園へお越しの際は,ぜひ探してみてください。

 

ヒヨドリは身近な野鳥ですが,じっくり観察することは難しいと思います。このヒヨドリを通して,野生のヒヨドリにも目をむけ,知っていただけると嬉しいです。

                                   救護センタースタッフ 村上