• HOME
  • ニュース
  • ツシマヤマネコ(国の天然記念物)の出産について

ニュース

2017年05月15日 (月)
ツシマヤマネコ(国の天然記念物)の出産について

 環境省(九州地方環境事務所)のツシマヤマネコ保護増殖事業として,本園の「ツシマヤマネコ繁殖施設」で飼育中のツシマヤマネコが,5月11日,無事2頭(メス1頭・オス1頭)の子どもを出産しました。産後の経過は母子ともに良好であり,無事に育てば本州では初の繁殖となります。

※ 子ネコの様子を御覧いただくことはできません。

1 誕生したツシマヤマネコについて
 ⑴ 頭数及び性別 2頭(メス1頭,オス1頭)
 ⑵ 出生年月日 平成29年5月11日(木曜日)
 ⑶ 体格
  オス 体長14.9cm,体重102.4g
  メス 体長15.2cm,体重100.1g
 ⑷ その他
  父「キイチ」 平成19年5月9日生(10歳)
   (平成27年11月25日に繁殖を目的に福岡市動物園から来園)
   母「メイ」 平成26年4月11日生(3歳)  
   (平成27年1月15日に繁殖を目的に福岡市動物園から来園)

2 経過
 ⑴ 平成29年5月11日午後3時27分に巣箱に入り,営巣行動をしているのを事務所棟監視カメラにて確認するが,その後一度巣外に出る。
 ⑵ 同日午後5時15分再度巣箱に入り,時折陣痛が認められ,陰部をしきりに舐める。
 ⑶ 同日午後6時2分頃から数回強い陣痛を認めるも娩出できず。
 ⑷ 陣痛が強くなり分娩の兆候が認められず,赤ちゃんの生存率が下がることを考慮し,同日午後7時頃母親を捕獲。ダクタリ動物病院の獣医師2名と動物看護士1名の御協力で帝王切開を施術。
 ⑸ 同日午後7時34分第1子(オス),午後7時35分第2子(メス)を無事取り出す。また,母親についても現在のところ順調に回復。

3 これまでの経過
 ⑴ 平成24年4月に,ツシマヤマネコの保護増殖事業についての普及啓発を目的として,ツシマヤマネコの展示を開始しました。
 ⑵ 平成25年7月に,園内にツシマヤマネコ繁殖施設を設置しました。
 ⑶ 平成26年5月に環境省と公益社団法人日本動物園水族館協会の間で締結した「生物多様性保全の推進に関する基本協定」に基づき,本園と東山動植物園(愛知県)が飼育下繁殖の第二拠点として位置付けられました。
 ⑷ 現在本園では3頭を飼育しており,オス1頭「キイチ」とメス1頭「メイ」を非公開の繁殖施設で飼育し,「ミヤコ」を「もうじゅうワールド」で展示中です。

4 ツシマヤマネコ保護増殖事業全般についての問合せ先
 環境省九州地方環境事務所対馬自然保護官事務所
 〒817-1603
 長崎県対馬市上県町棹先公園
 電話 0920-84-5577

(参考)
 ツシマヤマネコ(ネコ目ネコ科 学名 Prionailurus bengalensis euptilurus)
 第4次環境省レッドリスト(平成24年);絶滅危惧ⅠA類(CR)
 ツシマヤマネコは,長崎県の対馬にだけ生息している野生のネコで,東南アジアから中国,朝鮮半島に広く分布するベンガルヤマネコの亜種とされています。
 生息環境の悪化等により生息数が減少し,昭和46年には国の天然記念物に,平成6年には種の保存法に基づく国内希少野生動植物種に指定されており,野生での生息数は,70~100頭程度と考えられています。からだの大きさは,体長50~60cm,体重3~5kgで,イエネコと同じかやや大きく,大きく太い尾や耳裏の白斑(虎耳状斑)が特徴です。
 ※平成29年5月15日現在,国内での飼育施設,頭数は,10施設,35頭。


誕生したツシマヤマネコ

過去ニュース