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2011年12月26日(月)ニシゴリラの「赤ちゃん」の状況について

  ニシゴリラの「赤ちゃん」について,平成23年12月21日(水)の誕生以来,経過を観察してきましたが,授乳状況が不良と認められ,人工保育することとしましたので,お知らせします。
 なお,性別は「オス」と判明しました。
 
1 経 過
 出生後,64時間を経過した23日(金)午後4時45分に授乳行動を初めて確認し,その後もたびたび乳首に吸いつき,口を動かす行動が観察されていました。
 しかし,24日(土)の夜間から授乳行動がほとんど観察されず,25日(日)の午前9時30分頃から母親の「ゲンキ」にしがみつく力が弱々しく,声もほとんど発しなくなり,著しい衰弱が見られるとともに,一方「ゲンキ」もこれまで常に抱いて放すことがなかった「赤ちゃん」を一時的に床に置く行動等が見られたことから,午前11時50分に「ゲンキ」から引き離し,園内の診療室で治療を開始しました。
 診察の結果,「ゲンキ」からの授乳量不足による著しい脱水症状と低体温が認められたので,補液等の処置を施し,保育器内で加温を続けたところ,体温も回復に向い,声を発するようになりました。 午後1時15分には電解質液を経口投与し,午後2時15分からは,希釈したミルクを2時間から3時間おきに与え,現在状態は安定しています。
 今後は,人工保育による育成と将来の父母との同居の可能性の検討を進めていきます。
 
2 「赤ちゃん」の身体状況
(1) 性別  オス
(2) 頭胴長  26cm
(3) 体重  1,774.1g
   ※平成23年12月26日(月)現在