イベント

2016年06月25日 (土)
ロリス講演会を開催しました

平成28年6月24日(金),京都市動物園のレクチャールームにおいて,
ロリスの研究者として世界的に著名な,オックスフォード・ブルックス大学の
アナ・ネカリス博士(Dr. Anna Nekaris)による講演会を開催しました。

講演者の紹介ページはこちらです(オックスフォード・ブルックス大学のサイトへのリンクです)

講演の案内・要旨はこちら

講演のタイトルは,
Why are slow lorises venomous and can this help us to conserve them?
なぜスローロリスは毒を持つのか? 毒を持つ性質は保全に活かせるか?

という刺激的なタイトルです。
この講演は,京都大学PWSリーディング大学院の国際セミナーとの共同開催でした。
京大のセミナーの案内はこちらです(京都大学のページへのリンクです)
午後から強い雨が降り出すあいにくの天気にもかかわらず,京都大学からの参加者を中心に,22名が参加しました。

初めに,今回のセミナーのコーディネータを務めてくれた,京都大学野生動物研究センター特定助教の山梨裕美さんから,アナさんの紹介をしていただきました。


講演タイトルの一番上,"The Little Fireface Project"
これは,ロリスの顔が正面から見ると,炎の形に見えるので,このようなプロジェクト名にしたのだとか。

(炎に見えるかな?)

野生のロリスは絶滅の危機にさらされている稀少な動物であるにもかかわらず,
見た目の可愛らしさから,ペットとして飼いたいという人間が絶えず,違法に密輸され,
飼育されている現状がある。
しかも,夜行性動物であるロリスの生態を理解せずに不適切な飼育の実態が報告されており,野生ロリスの保全と飼育下ロリスの生活の改善を求めて活動を続けておられるとのことでした。

セミナーのもうひとつの話題が,ロリスのもつ「毒」についてでした。
霊長類の中で唯一毒をもつ種で,その毒性は人間の命も奪うほどの強さであるのに,その事実が一般に知られていないとのこと。質疑では,ロリスがなぜ毒をもつように進化したのかという質問について,毒蛇への擬態と関連しているのではないかとの仮説のひとつが紹介されました。

なお,アナ・ネカリス博士の活動は,彼女の開設しているホームページで知ることができます。
"Prof Anna Nekaris' Little Fireface Project"(外部サイトへのリンクです)

また,今回の博士の来日は,NPO法人野生生物保全論研究会(JWCS)からの招聘によるもので,今回の講演の後は,東京での講演もあるそうです。
東京の講演会の情報はこちらでご覧いただけます。
「JWCSのおすすめイベント」


(文責)田中正之

 

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