2016年3月11日（金）運命の分かれ道

前回のブログで２月１７日と２月２０日にフンボルトペンギンのひなが孵化したことを紹介しましたが，

残念ながら１羽目は孵化して１０日目に死亡してしまいました。

フンボルトペンギンのひなは孵化して７～１０日目に死亡してしまうことが多いらしく，その時期が丈夫に育っていけるか，死んでしまうかの運命の分かれ道のようです。

死んでしまう数日前までたくさん親からごはんをもらってお腹がぽんぽんでかわいい！と思っていたのですが，残念で仕方がないです。。

今当たり前のように元気な大人のペンギンたちも，１つの山場を乗り越えて元気に育ってくれたんだなぁと思うと感慨深い気持ちになります。

もう１羽はというと・・・

孵化してすぐは体重も軽く，弱々しく見えて心配していたのですが

山場も超え，順調に大きくなっています。

目も開き，足もしっかりしてきたので巣に設置しているカメラでは

こんな風に一丁前に自分の足で立っている様子も見られるようになりました。（モニターの映像をカメラで撮ったので写真が見づらくてすみません；）

でもまだまだおぼつかないので，後ろにふらーっと倒れそうになることも多いです。

そこでひなは・・・

親にもたれて立つことを覚えたようです。

何をしてもかわいいなぁと担当者は思うのですが，親はやっぱり大変なようで。

ひなは親の口から直接餌をもらうのですが，餌がほしいときは鳴いてアピールをします。

さらに目が開いてからは親のくちばしをつついて「ごはんちょうだい！」と猛アピールをします。

ひなのためにたくさん餌を食べてひなにあげなければ！と普段は必死な親ですが，ずーっとは頑張れないようで。

ひなが「ごはんちょうだいちょうだい！」とくちばしをつついても，心を無にしてものすごい真顔でひなのアピールをよける様子も最近よく見られるようになりました（笑）

子育ては大変なんだなぁ・・・と思うものの，手伝うことはできないので，せめて親にたくさん餌を食べさせてあげようと思います。

巣の中では少しウロウロし始めたひなですが，まだまだ巣から出てくるには時間がかかります。

みなさんぜひ楽しみに待っていてくださいね（＾＾）

ペンギン担当　なかはら