飼育員ブログブログ
2016年1月28日(木)厳しい恋の季節
熱帯動物館にいる,インドオオコウモリ。
彼らにとって,冬は繁殖の季節。その主役はこの子!
ひときわ大きな体をしたこのオスが,現在唯一の繁殖オスです。
12月に入ったころから少しずつ普段と様子が変わり始め,年末ごろから交尾が見られるようになってきました。
大きなオスは,我が物顔で展示室を動き回り,メスたちを追いかけ回します。追いかけられるメスたちの反応は様々…
オスを少しずつ受け入れ始めたメスたち(*^_^*)(左がオス,右2頭がメス)
私たち,まだ若いから関係ないよね~と言いたげな,去年生まれのオス(左)とその次に若いメス(右)。(メスのほうは,充分繁殖できる年齢です(^_^;))
うまく逃げられないこともあり,展示室の隅で,もう私たちのことは気にしないで…と言わんばかりのメスたち(>_<)
こんな様子を見て,展示室内で逃げられる場所を増やそうと,枝を入れてみました。
最初は少しとまどっていましたが,追いかけられたメスたちはすぐに下の方の枝に逃げるようになりました(*^_^*)
今のところ,大きなオスは下の方の枝に下りるのはあまり好きではないらしく,下りかけてもすぐに上に戻っていくので,メスたちは下の枝では比較的安心して過ごせているようです。
あまりにもみんなが下の枝に逃げていると,逆にオスがかわいそう・・・(^_^;)(上にいるのが繁殖オスです。)
展示室の一番奥にあるトリカルネットで作ったポールには,たまにコウモリたちが鈴なりになります。(笑)
今までのところ,2頭のメスと繁殖オスとの交尾が確認されています(^_^)v
コウモリたちの交尾期も,もう後半戦を迎えているはず。
自分の倍ほどの体重のオスに追いかけられるメス達にとっては,ちょっぴり厳しい期間ですが,全員大きな怪我なく,オスができるだけ多くのメスと交尾をして,春にかわいい赤ちゃんが見られることを期待しています!
ちなみに昨年の6月生まれのコドモはオスですが,まだ今年は繁殖には参加できないようです。
他の子の後ろに隠れながら,掃除に入ってきた担当者の様子を伺っています(^_^;)まだまだコドモですね。
来年は頑張ろうね~(^^♪
インドオオコウモリ担当 安井