飼育員ブログブログ

2013年2月5日(火)今,野鳥舎がおもしろい!!

京都市動物園の中に日本の野鳥を飼育しているところがあるのをみなさん知っていますか?
とてもおもしろい施設なのですが,あまり注目されることがありません。

野鳥舎には現在10種類約20羽の鳥たちが一緒に暮らしています。
そのほとんどが,野生鳥獣救護センターに持ち込まれ,野生に返すことができない鳥たちです。

小さな鳥たちですが,それぞれが生活する形が違いますので食べ物も野菜や果物,穀物,魚,虫など多くの種類を与えています。

今,普段はあまり見ることのできない鳥がいつも見やすいところにいます。

矢印のところにいる鳥,見えますか?


トラツグミです。
ヒヨドリよりひとまわり大きなサイズのきれいな鳥です。

いつもは奥の方に隠れるようにしているのですが,なぜこのところこんなに前の方にいるのかといいますと・・・・・
いつもある鳥に追い回されているのです。


犯人(!?)はシロハラです。
ヒヨドリよりもひとまわり小さく,日本には冬に見られる渡り鳥です。
このシロハラが強い!!

おかげで?いつもは見にくいトラツグミがとても近くで見られるのです。
シロハラの強気っぷりはしょっちゅう見られますよ。

そして,もう一種。

オオヨシゴイです。
この鳥は人を避けているので,お客様の手前にいることは少ない鳥ですが,今の時期は朝にエサの魚を与えるとすぐに食べに来ます(一応,人目を避けています・・・・)
なので,オオヨシゴイがエサを食べるところをご覧になりたい方は今がチャンスです!

野鳥舎を囲っているフェンスの目はとても細かくて鳥たちを見るのには少し見にくいと思います。
しかし,これは小さな鳥たちが外に出ないためというよりも,小さな鳥たちの天敵であるヘビやイタチなどが侵入しないようにという役割があるのです。
写真も撮りにくいのですが,ご理解ください。

冬の静かなこの時期,じっくりと小さな鳥たちを観察してみてください。
とっても,たのしいですよ♪

 飼育課 タカギナオコ