生き物・学び・研究センターブログ

2016年3月31日(木)ゾウの糞の肥料つくってます!

さて,2012年から生産を開始した「ゾウの糞の肥料」ですが,2015年にゾウの森バックヤードに新たな高速醗酵処理機を導入したことで,肥料の生産量が上がりました。2014年(平成26年度)は,約1700kgだったのに対して,2015年(平成27年度)は,約5000kgとなりました。生産量が処理量の約25%ですから20000kgの糞が処理されたことになります。

なお,1機目での生産運用を踏まえて,作業を軽減するための工夫をしています。
肥料の生産には,当然糞が必要ですが,そのもとになる餌を与えます。餌の量で糞の量も決まります。

そして,夜間に室内でした糞を,翌朝集めます。この際,糞をコンテナに入れるのですが,ローラーがついているため,処理機まで楽に運搬できるようになっています。

ちなみに,5頭のゾウたちの糞はトータルで約170kg。コンテナ4つに分けて回収しているので,一つの重さは約42.5kg。

そこで,取り入れた工夫が糞を処理機へ投入する方法です。コンテナを所定の位置にセットすれば,

あとは,機械が持ち上げて,自動投入してくれるようにしたのです。
この工夫で初号機に比べて,投入の作業が軽減されました。

なお,投入された糞の処理方法は,これまでと同じで約70℃・48時間の醗酵処理を行います。

その後,小さいガラ袋(約6kg)への詰め込み作業から,大きなガラ袋(25kg)への掻き出しとし,袋詰めの作業の効率化も図りました。
そして,ある程度たまったら,保育園,小学校,NPO,農家などに譲り渡して活用していただいています。その際は,御来園いただくとともに,積み込みもお手伝いしていただいています。

さて,2016年(平成28年度)も,肥料を有効活用していきたいと思います。もし,御興味のある方がいらっしゃいましたら,下記担当までお問い合わせ下さい。

生き物・学び・研究センター 和田
TEL:075-771-0210,FAX:075-752-1974,email:ikimonomanabi@city.kyoto.lg.jp