生き物・学び・研究センターブログ

2017年11月19日(日)AZEC2017に参加・発表してきました(その2)

AZEC2017に参加・発表してきました(その1)では,会議の様子をお知らせしました。

今回,私にとって初めての台湾だったこともあり,会議の前に台北動物園を訪ねることにしました。

訪ねた日はあいにくの雨・・・
台北動物園は今年で開園104年となる歴史のある動物園です。(京都市動物園は114年です。)
門の前には,バースデーケーキのようなモニュメントが。

台北動物園は,多い年には500万人もの来園者を迎える超人気の施設ですが,この日はあいにく朝から一日中雨が降り続き,園内は空いていました(ラッキーだったのかもしれません)。

今回のAZECは台北動物園も運営に深く関わっていることもあり,教育・研究部門のスタッフが実行委員もされていました。その中には以前からの知人もおり,その縁で今回の訪問を受け入れてもらいました。

動物園内の教育センター

センターの中に大きく中国語で掲げられた動物園の3つの役割。

保育(日本語だと保全 conservation)
教育(education)
研究(research)
日本では,4つめの役割としてレクリエーションをあげていますが,台湾にはありませんでした。


センター内に展示されていた,86歳まで生きたというアジアゾウのはく製。
生きていた当時の雄姿を再現するのにたいへん苦労されたとのことでした。

どうしても,仕事柄,教育や研究部門の方とお話しする時間が増えてしまって,あまり園内の動物の写真がないことに気づきました。。。

右端が,台北動物基金の張東君さん。今回の台北動物園訪問をアレンジしてくださいました。
日本に何度も来られていて日本語も流暢です。着ている青いジャンパーは旭山動物園50周年のものでした。
台北動物園では,上野動物園から同じくAZEC参加のために訪台されていた鈴木さんとご一緒しました。

こちらは,パンダ館内のレストランで台北動物園長の金仕謙さん(中央)らと会食をしたときの写真。


同席しているのが,今回のAZECの招待講演者であるオーストラリアのヴィクトリア動物園(Zoo Victoria)の野生動物保全科学部門長のレイチェルさん(左から2番目)と台北動物園コミュニティ保全学習部門GMのリアンさん(右から3番目)。右端は,保全研究センター長の曹先紹さん。

(その1)にも映っている方たちです。

ちなみに,台湾の方は,英語で話すときには,ニックネームで呼び合っていました。張さんはジョアン,金さんはジェイソン,曹さんはエリックという具合に。

ここまで,あんまり園内の写真が少なすぎるので,ここで何枚か紹介します。

パンダ館レストランから見えるパンダ。


今年オープンしたというカバの新施設にいるカバ。19頭飼育しているそうです。


動物園関係者としては,園路のこういう造形物も気になるところ。


広々としたキリンのグラウンド。

そして今回特別に,パンダ館内部の管理エリアも見学させていただきました。

見学者で記念撮影。

園長さんとお話ししたとき,今年はカバの施設を新しくしたが,来年は別の施設をリニューアルしようと計画している。と100年を超える動物園にして,常に変わり続けていこうとする姿勢が見られました。見習いたいものです。
さて,台北動物園だけで長くなりすぎたので,会議後に尋ねた高雄の動物園は(その3)でお話しします。


田中正之