生き物・学び・研究センターブログ

2015年7月8日(水)ザリガニワークショップ その弐

zarigani2-150627 (11)みなさんは,日本に何種類のザリガニがいるかご存知ですか?
ワークショップ参加者への質問ですが,みなさんはお分かりですか?
京都で出合えるのは「アメリカザリガニ」1種類ですが,日本には3種類が生息しています。
ただし,他の2種「ニホンザリガニ」と「ウチダザリガニ」は北海道・北東北に生息しているため関西ではあまり馴染みがありません。なお,滋賀県高島市の淡海池に「タンカイザリガニ」と呼ばれるザリガニがいますが,種としては「ウチダザリガニ」なので,3種類ということになります。それぞれの種で大きさや色などに違いがありますので,興味のある方は是非調べてみて下さい。

次の問いかけは,釣ったザリガニは「オスでしたか?メスでしたか?」でした。皆さんは御存じですか?実はお腹側をみると簡単に区別できます。
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ちなみに,これはオスです。
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そして,こちらはメス。
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もういちどオス。
違いを見つけることが出来ましたか?

zarigani_sex左がオスで第1,第2腹肢(遊泳脚とも呼ばれます)は交接器に変化しています。分かりやすく言うとザリガニのおちんちんです。そして,右はメスで腹肢が長く伸びており,ここに卵や赤ちゃんザリガニをいっぱいくっつけるための変化です。

その他,体の作りとして口の位置や触角を説明するとともに,えら呼吸であることやオシッコをする場所などの説明を行いました。
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1:おしっこを出すところ。
2:ガス交換を終えた空気を出すところ。
3:口。

ワークショップではオスとメスを見比べるのに初めてザリガニに触れた子やあらためてザリガニの不思議に気付かれた方も多くいました。
噴水池にはまだまだザリガニが沢山いるので,身近ないきものを通じたワークショップとして,今後も実践していきたいと思います。
次回につづく。

生き物・学び・研究センター 和田