動物園からご挨拶動物園のご紹介

京都市動物園は明治36年(1903年)4月1日に大正天皇のご成婚を記念して、市民の皆様からの寄付金を基に全国で2番目に開園しました。

時代とともに、動物園に求められる役割や位置づけが変化しておりますが、こうして新たな1年のスタートを迎えられたのは、ひとえに市民の皆様を始め、来園される皆様、様々な団体や企業の皆様のご支援のお陰と心から感謝しております。

昨年度、120周年記念シンポジウムでは、多くの皆様から期待をお寄せいただいており、気持ちを新たに「いのちかがやく京都市動物園構想2020」~いのちをつなぎ、いのちが輝く動物園となるために~に掲げた目標達成に向けて取り組んでまいります。

特に「動物福祉に関する指針」(令和6年3月27日改訂)に基づいて、動物が心身ともに健康な生活が送れるようにする取組や「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)」によって国内希少野生動植物種に指定されているツシマヤマネコ、京都府の絶滅寸前種であるイチモンジタナゴなどの繁殖は大きな柱として取り組み、野生動物の保全に貢献してまいります。そして、動物園を通して身近な自然や野生とのつながりを感じていただきたいと考えております。

また、引き続き規格外や廃棄予定の野菜や剪定された木の葉を餌としてご寄付いただくことで廃棄物の減少に貢献するなどSDGsの実現に向けた取組も進めてまいりますので、皆様のご支援とご協力を賜りますようお願いいたします。

動物園長 和田 晴太郎