ご利用者さま一人ひとりに寄り添い、暮らしに笑顔と安心を届けるケアワーカーに。
社会福祉法人京都福祉サービス協会
特別養護老人ホーム ケアワーカー
渡邉 日菜子
立命館大学 経営学部卒業
京都には伝統ある企業やスタートアップなど、さまざまな魅力ある企業があります。そんな京都企業の「若手社員インタビュー」を特集しています。
第10回目は「社会福祉法人京都福祉サービス協会」で働く渡邉さんにお話を聞きました。
大学内の100人以上が所属する大きな学生団体に所属し、新入生が大学や新生活を楽しめるようなイベントの企画・運営をしていました。内気な性格だったのですが、当日はスタッフとなり、場を盛り上げなければならないので新入生にたくさん話しかけたり新入生同士が話せるよう間に入ったりしました。このおかげで「初対面の人に自分から話しかけられない」という苦手を克服できました。
親が介護職で小さい頃から職場に行ったり話を聞いたりしていたことが影響し、介護職は就職を考える際の選択肢の中にありました。はじめは関西で仕事を探し、物流企業やメーカーなど別の職種も受けました。そんな中、昔からおじいちゃん・おばあちゃんが好きだったこともあり自分には介護職が合っているのではと思いこの職業を選びました。
ナビサイトで仕事を探していたところ、専属の先輩がマンツーマンでついて仕事を教えてくださるプリセプター制度があること、キャリアアップが目指せる研修制度があること、京都市内に10か所以上の施設がある京都でも大きな法人で、小規模多機能型居宅介護事業所やグループホーム、特別養護老人ホーム、デイサービスなどの施設から居宅介護支援事業所まで介護サービスの種類が多様で働き方の選択肢が多くあることなどを知り、入職を決めました。
また、会社説明会や座談会などでは、採用担当者や法人職員がアットホームな雰囲気づくりをしてくださったので緊張することもあまりなく参加することができました。質問に対しても優しく、なんでも答えてくださったので法人のことをよく知ることができました。穏やかな方が多く、入職してからもギャップを感じることはなかったですね。
今は特別養護老人ホームでケアワーカーとして働いています。特養はその施設で暮らすことになるので入居に難色を示すご利用者も少なくありません。
ある方は、最初は食事・排泄どころか会話もまともにしてくださらず、みんなでどう接すればよいのか苦戦しながらも打ち解けていただけるよう、様々な方法を試しましたが「知らん。もう帰る。」と取り合ってもらえませんでした。そんな方が、「渡邉さんがいてくれてよかった。」「あんたが一番慣れているしええわ。」と仰られた時は、どんなに冷たくあしらわれてもちゃんと向き合ってよかったと思えた瞬間でした。特に、ご利用者に名前を覚えてもらえた時はすごく嬉しいですね。
また、片麻痺、移乗は全支援が必要なご利用者が、最初は支援の際「うわー!」「やめてー!」と大声を出されていました。安心していただけるように声掛けの仕方を変え、支援方法を変え工夫すると、今では体重を自分に預けてくださるようになり、「信用されているんだな」と自分の成長を感じます。
学生時代に福祉を専門に学んでいた訳ではありませんが、先輩方はみんな優しく、基本の「き」から教えてくださります。いろんな先輩たちにつけるので、それぞれの支援のやり方や声かけの仕方が学べました。
まだまだ知識が足りないと感じることがありますが、先輩が支援をどう変えるかなど、ご利用者の方一人ひとりの変化に合わせた内容を根拠づけ教えてくださります。相談もしやすいので、後輩ができたときは自分も同じようにしようと思っています。
介護の仕事は大変なこともありますが、話をすると利用者さんが穏やかになっていかれたりするので、会話が楽しいです。
また、声かけの仕方で同じことをお願いしてもすんなりやってくれたり、難色を示されたりします。うまくいくところを探していくのが楽しいですね。
今後は法人内で様々な施設に行きたいです。特養だけではなくグループホームや小規模多機能施設などいろいろな支援を経験することで、どういうことが向いているのか、何を目指していくのか考えていきたいです。
昔ながらの日本家屋や長屋が多く、なんだか懐かしくなるような街並みですが、同じ空間におしゃれで新しいお店が立ち並んでいるのが不思議で、つい仕事帰りに寄り道したくなります。主要な観光地はまだあまり行けていないのですが、京都ならではの催しのものや行事がたくさんあるのでいつか行ってみたいです。住宅地は穏やかで、不便なくとても快適に暮らせています。大阪に近いのでイベントやライブなどに行きやすいのも嬉しいです。
就活いつもお疲れさまです!就活中は自己分析やエントリーシート、面接など考えることがたくさんあって大変で、精神的にも疲れますよね。周りが次々決まっていくと焦ってしまいますが、決して悲観的にならず、焦らずじっくりと考えて、たくさん調べて、たくさん比較して、自分に合った会社を見つけてください。良い会社に巡り会えることをお祈りしています。
インタビューを通して、先輩方との関係性から学びを深めつつ目の前のご利用者さまに真摯に関わっていること、チームで協力して働かれていることが伝わり印象的でした!
介護職と聞くと「大変そう」というイメージが強いかもしれませんが、その分とてもやりがいがあること、お休みや福利厚生がしっかりしていてワークライフバランスがとりやすい職場でもありました。
今後、渡邉さんが様々な支援を経験してキャリアを築いていかれるのを応援しています!