京都生まれ、京都育ちの不動産会社で街づくりに貢献
株式会社ゼロ・コーポレーション
工務部設計課(京都担当)
井口 とも
滋賀県立大学 環境科学部 環境建築デザイン学科卒業
京都には伝統ある企業やスタートアップなど、さまざまな魅力ある企業があります。今回からシリーズでそんな京都企業の「若手社員インタビュー」を特集していきます!
第一回目の本記事では、京都生まれ京都育ちの不動産会社「株式会社ゼロ・コーポレーション」で働く井口さんにお話を伺いました。
私が住宅設計を選んだ理由は2つあります。一つは人と協力してものづくりがしたかったこと、もう一つは住宅が持つ町への影響力の高さを実感したことです。
私の学生生活は、一言でいうと部活に明け暮れた日々でした。中高は陸上競技部の選手として、大学は野球部のマネージャーとして、毎日汗を流していました。部活では、それぞれの役割は違っても、ひとつの目標に向かってみんなで努力すること、そしてそれが達成できた時の楽しさを知りました。部活動の経験から、多くの人が協力して1つのものを作り上げる「建築」に興味を持ちました。
また、高校生の時、実家近くの空き地に大型分譲地ができたことがありました。それ以降、町全体に活気が溢れ、住宅が及ぼす影響力の高さに感動しました。京都の町が大好きだったので、自分も住宅を設計して、京都のまちづくりに関わりたいと思いました。
このような経験の中で、最終的には「京都の住宅設計」に絞り、就職活動を行いました。
私が今の会社を選んだのは、京都の住宅設計士として成長し、京都のまちづくりに貢献できると思ったからです。
父の仕事の都合で、今まで色々な町に住んできました。その中でも特に、京都はとても住みやすく、町並がきれいで魅力的な町のひとつです。また、一番長く過ごした町でもあり、私のふるさとです。そんな京都のまちづくりに関わりたいと思い、就職活動をしていました。ゼロ・コーポレーションは、「京都生まれ、京都育ち」の住宅会社で、地域に根ざした事業を行ってきています。そのため、長年京都という唯一無二の土地で培ってきた、高い技術とノウハウがあります。さらに、若手社員でも活躍できる環境があり、実務経験を積んで成長することができます。このようなゼロ・コーポレーションの「強み」を知り、ここでなら私がやりたかった京都のまちづくりに貢献できるのではないかと感じ、この会社に決めました。
また、インターンシップや面接の際の先輩方の雰囲気や会社の対応に魅力を感じました。会社説明会の時には休憩時間に先輩方が和気藹々とお話されていたり、面接ではこちらのことも色々と質問してくださったりと、人を大切にされているなと感じたことも決め手です。
私は主に建売住宅の設計をしています。営業さんが仕入れた土地の調査から始まり、間取り作成、外観デザイン、設備や内装カラーなどを考え、施工に必要な図面を監督さんに渡すまでの、一連の業務を行います。京都は狭い土地が多いのに加え、町の景観を守るための規制もたくさんあります。それらの条件の中で、いかに良い家を設計するかは、とても難しいですが、設計の腕の見せ所でもあります。行き詰っても、先輩方が丁寧にアドバイスをくださるので、設計士として成長することができる会社です。
ゼロ・コーポレーションは、新卒1年目から自分の物件を持つため、実践の中で力を付けることができます。私も始めは何も分からない状態でしたが、先輩方のサポートのおかげで、無事完成させることができました。
この仕事でやりがいを感じるのは、家が完成した時です。家づくりの過程では、営業さん、監督さん、多くの業者さんとのやり取りがあるため、人とのコミュニケーションも多くとります。たくさんの人の努力や思いが1軒の家に詰まっているからこそ、完成したときはとても感動し、一番やりがいを感じる瞬間です。
京都は景観や土地が特徴的で難しいため、設計士としての実力を磨くことができます。外国人も多く訪れる町なので、お客様の中にはセカンドハウスや別荘を希望されることもあり、多様な住まいを設計できます。
また、歴史と文化を肌で感じることができる町並みなので、通勤などで歩くだけでも楽しめます。京都は観光地ということもあり、飲食店も多く、クオリティも高いので、店に困ることもありません。仕事終わりにふらっと立ち寄ることも多々あります。
会社選びの基準は、業界や業種、働く場所、福利厚生など様々ですが、その一つに、「やりがい」があると思います。ぜひ、今までの人生で自分がどういうときに嬉しかったり、感動したか、思い返してみてください。私の場合は部活動などで、みんなでひとつのことを成し遂げて嬉しかった経験が、現在の会社で、一つの家を多くの人と協力して作り上げることにつながり、とてもやりがいを感じています。会社選びに迷っている方は、ぜひ「やりがい」も選択肢の一つにしてみてください。
コロナ禍で企業訪問の機会が減り、なかなか実際に会社の雰囲気を見ることができなくなっていますが、妥協せずにいろんな会社を見て選んでほしいです。
インタビューでは「入社後も、上司の方がコロナ禍での入社となった際も気にかけてくださったり、先輩方も質問しやすい雰囲気があるため、働きやすい職場です。」とお話いただいたのが印象的でした。
今後は「大型の分譲地をもっと担当して、京都の街づくりを担っていきたいです。それから、先輩たちに教えていただいたことを下の世代にも伝えていきたいですね。」とお答えしてくれました。
普段からSNSなどで住宅設計の参考を探すなど、勉強熱心な井口さんの今後が楽しみです。